
最近話題の「ローマピンク(Roma Pink)」をご存知でしょうか。従来の黒ずみケアとは全く異なるアプローチをする治療で、多くの方から注目されている新しい美容技術です。どのような仕組みで効果を発揮するのか、なぜこれほど人気を集めているのか、今回は詳しくご紹介いたします。
ローマピンクとは
ローマピンクは、アメリカで開発された最新の黒ずみ・色素沈着ケア技術です。美容大国である韓国で大きな注目を集めた後、2024年の夏に日本に上陸しました。
この技術で特に注目すべきは、アメリカのFDA(食品医薬品局)の認証を受けている点です。FDAは医薬品や化粧品の安全性を非常に厳格にチェックする世界的権威のある機関で、この認証があることで高い安心感を得られます。
100%植物由来のやさしさと実力
ローマピンクの専用セラムは、約30種類もの天然成分、完全植物由来で配合されています。
美白にアプローチするビタミンB3(ナイアシンアミド)、αアルブチン、ビタミンC、ザクロエキスをはじめ、コラーゲンやカモミールエキス、アボカドオイル、ヒアルロン酸など、お肌にうれしい成分がバランスよくブレンドされています。
植物由来成分のみだからこそ、刺激を最小限に抑えながらしっかりとケアができます。黒ずみができやすい皮膚の薄い部位でも安心して使えるのが、大きな魅力です。
メラニン除去のメカニズム
ローマピンクは、従来のケミカルピーリングやレーザー治療とは全く異なる方法でアプローチします。
基本的な作用原理
ローマピンクは、専用の植物由来美容液を肌に塗布し、特定の光(LED)を照射することで作用します。沈着したメラニンをやさしく排出しながら、肌本来のターンオーバーを促進。5種類の美容液を段階的に塗布し、その合間にLEDを当てることで、より効果的なケアを実現します。
特殊な反応プロセス
施術中にはユニークな現象が見られます。専用溶液を塗布すると、まるでケミカルピーリングのように角質が白く変化します。ですが、このプロセスには一般的なピーリング剤であるAHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)は一切使用されていません。
この独自の反応によって、メラニンだけに選択的に作用し、周囲の健康な肌へのダメージを最小限に抑えながら、効果的に色素沈着をケアすることができます。
自然なターンオーバーの促進
植物由来の成分とLED照射の相乗効果によって、お肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)がスムーズに進みます。施術後は数日から数週間をかけて古い角質が自然に剥がれ落ち、新しいお肌が再生。こうした自然なプロセスを通じて、本来のピンクがかった明るい肌色へと導きます。
効果を最大化する3つのポイント
ローマピンクの効果をしっかり実感するためには、以下の3つを意識することが大切です。
1. 適切なホームケアの実践
施術後のケアは、効果を長く保つための鍵となります。専用のアフタークリームを継続的に使用することで、数年にわたり効果を維持できるとされています。ローマピンク専用のアフターケア製品を用い、指示通りに続けることが大切です。
さらに、十分な保湿・紫外線対策・肌に優しい洗顔を心がけ、新しく生まれ変わったお肌を丁寧に守ってあげましょう。
2. 摩擦の回避
施術後のお肌は非常にデリケートな状態になります。摩擦による刺激は、せっかく改善されたお肌の状態を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
タオルでの強い拭き取り、きつい下着による圧迫、無意識な掻きむしりなどを避け、肌に優しい素材を選び、ゆったりとした衣服を着用していただくことをお勧めします。
3. 皮膚がふやける環境の回避
あまり知られていませんが、お肌がふやけるような環境は避けていただく必要があります。サウナ、岩盤浴、プールなどでの長時間の水分接触は、一定期間控えていただくことをお勧めします。
これらの環境では、新しいお肌が十分に形成される前に、まだ不安定な状態の皮膚が早期に剥離してしまう可能性があります。お肌の自然な再生サイクルを妨げることで、期待される効果が十分に得られなくなるリスクがあります。入浴においても、ぬるめのお湯で短時間にとどめることが望ましいでしょう。

従来治療との違い
ローマピンクが多くの方に選ばれる理由のひとつは、従来治療にはない明確な優位性です。
一般的なケミカルピーリングは2〜4週間おきに複数回の施術が必要で、レーザートーニングも1〜2週間おきに5〜10回ほど通う必要があります。それに対して、ローマピンクは1回の施術でも効果が期待できるのが大きなポイント。
さらに、痛みはほとんどなくダウンタイムも短いため、忙しい方でも気軽に受けられます。針やレーザーを使わないため、痛みに敏感な方でも安心して試せる治療法です。
適応可能な部位
ローマピンクの大きな魅力は、従来ケアが難しかった部位にも対応できる点です。唇や乳輪、脇、VIO、肘、膝など、幅広い部位の黒ずみ・色素沈着ケアが可能です。
唇の場合は、施術後3〜7日で表面が自然に剥がれ、14〜30日後にはピンク色に変化していきます。バストトップでは、5〜7日でメラニン除去効果が現れることもあります。部位によって効果の出方に差があるのも特徴のひとつです。
こんな人にピッタリ!
ローマピンクは、以下のようなお悩みをお持ちの方に特におすすめです。
- ケミカルピーリングやレーザー治療で満足な効果が得られなかった方
- 忙しくて頻繁に通院するのが難しい方
- 痛みに敏感で、できるだけ負担の少ない治療を希望する方
- VIOや乳輪など、デリケートな部位の黒ずみに悩んでいる方
- 敏感肌で刺激の強い治療を避けたい方
- ダウンタイムを最小限にしたい方
- 長年の色素沈着に悩んでいる方
- 自然な仕上がりを重視したい方
ローマピンクで理想の肌へ
ローマピンクは、100%植物由来成分で安心して使えるうえ、1回の施術で効果を実感できる革新的な技術です。FDA認証という国際的な安全基準に裏付けられており、痛みやダウンタイムの心配もほとんどありません。
効果を最大限に引き出すには、適切なホームケア、摩擦の回避、皮膚がふやける環境の回避という3つのポイントを守ることが大切です。
従来の「隠すケア」ではなく、「本来の色を取り戻すケア」へ。ローマピンクは、この画期的な変化で、今後さらに多くの方に選ばれる技術となるでしょう。
施術を検討される際は、医師との十分なカウンセリングを通じて、お一人お一人のお肌に最適な治療計画を立てることが重要です。理想のお肌への第一歩として、ぜひご相談ください。

医師 河合 朝奈
東京女子医科大学卒業後、総合病院にて形成外科の研鑽を積み、手術や皮膚科領域を含めた診療を担当。
その後複数の美容外科・美容皮膚科クリニックにて幅広く経験を積む。
レーザーを用いたシミ・ホクロ除去治療だけでなくアートメイク除去やタトゥー除去の綺麗に跡を残さない治療にこだわり、ヒアルロン酸での丸いおでこ形成、切らない小顔治療、ボトックスでの幸福感に満ちた表情作り、婦人科形成など得意とする。
親身で丁寧なカウンセリングと施術で患者様に寄り添うこと、安全で最善の美容医療を提供することをモットーとし、ナチュラルで魅力的な印象の仕上がりに患者様からの信頼も厚い。