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びまん性脱毛症は、女性に多く見られる薄毛の症状です。頭頂部や前髪などを中心に、頭髪全体がまばらに抜けて薄くなっていきます。

びまん性脱毛症による薄毛の原因としては、成長がにぶる休止期の毛髪の増加が考えられるでしょう。なお、中年期以降に見られやすい症状ですが、ストレスやホルモンバランスの乱れにより20代で発症する可能性もあります。

ひこう性脱毛症は、思春期以降の男性に見られやすい薄毛の症状です。カサついたフケが多量に発生して毛穴をふさぎ、頭皮が炎症を起こして髪の成長を妨げます。その結果、髪全体のボリュームが失われて薄毛が目立つようになるのです。

ひこう性脱毛症の原因はまだ明確にされていませんが、頭皮環境の悪化が影響していると考えられています。

脂漏性（しろうせい）脱毛症は、皮脂の過剰な分泌によって引き起こされる薄毛の症状です。発症すると頭皮がべたつき、ニキビや湿疹、炎症などをまねきます。さらに痒みが出てかきむしってしまうと、髪が抜けやすくなるでしょう。

脂漏性脱毛症の原因についてはまだ明確に分かっていませんが、頭皮の常在菌であるマラセチア菌の増加が関係している可能性が指摘されています。

牽引性（けんいんせい）脱毛症は、髪を強くひっぱるようなヘアスタイルを長期間続けることで起こる薄毛の症状です。髪を後ろで1つに束ねるポニーテールや人工毛を装着するエクステなど、頭皮の血行が低下しやすい髪型を続けていると、栄養が不足して抜け毛が目立つようになります。

ヘアスタイルが原因の症状のため、10代や20代など年齢に関わらず発症する可能性があります。

分娩後脱毛症は、妊娠や出産による急激なホルモン変化によって起こる一過性の薄毛の症状です。妊娠中は女性ホルモンが急激に増え、抜けるはずの毛髪が抜けにくくなっています。しかし、出産を終えるとホルモンバランスが変化するため、妊娠中に抜けるはずだった毛髪が一気に抜け落ちて薄毛になってしまうのです。

これらの症状は産後半年を過ぎたくらいから徐々におさまりますが、1年以上経っても改善しない場合は医療機関に相談しましょう。