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ローマピンクのアフターケアで3~5年効果が持続する理由

前回までのコラムでは、ローマピンクの仕組みや副作用について詳しくお話しさせていただきました。今回は、多くの方が気になる「施術後のケア」について詳しくご説明いたします。実は、ローマピンクの真の価値は施術そのものだけでなく、その後のアフターケアにあると言っても過言ではありません。適切なケアを継続することで、なんと3~5年間もの長期間にわたって効果を維持することができるのです。

ローマピンクとは?前回までのおさらい

ローマピンクは、アメリカFDA認証を受けた100%植物由来の成分を使用し、肌や唇のトーンアップを目的とした施術です。約30種類の天然成分を配合した専用セラムを塗布し、特定のLED光を照射することで、沈着したメラニンを自然に排出させます。

従来のケミカルピーリングやレーザー治療とは異なり、AHAやBHAといった刺激の強い成分を使用せず、お肌本来のターンオーバーを促進することで、唇や乳輪、VIOなどのデリケートな部位にも安心してご利用いただけます。施術は1回で効果を実感でき、皮向けは起こりますが、痛みや強いダウンタイムはほとんどありません。

▶︎ ローマピンクの特徴や効果について詳しくはこの記事から

アフターケア次第で効果が3~5年持続する秘密

多くの美容施術では、効果の持続期間は数ヶ月から1年程度というのが一般的です。しかし、ローマピンクが他の施術と決定的に異なるのは、適切なアフターケアを行うことで3~5年という長期間にわたって効果を維持できることです。

この驚異的な持続力の秘密は、施術によってメラニンを排出した後、専用のアフターケアクリームが継続的にメラニンの生成を抑制し、お肌の状態を最適に保ち続けることにあります。つまり、施術は「リセット」の役割を果たし、アフターケアクリームが「維持・向上」を担っているのです。


専用アフターケアクリームの特別な成分

ローマピンクの専用アフターケアクリームは、施術部位に応じて「リップケアクリーム」と「ボディケアクリーム」の2種類をご用意しております。それぞれに厳選された有効成分が配合されており、施術効果を最大限に引き出す設計となっています。

リップケアクリーム(5種の有効成分)

唇という特にデリケートな部位のために開発されたリップケアクリームには、以下の5つの主要成分が配合されています。

・アルブチン

このクリームの中心的な成分です。メラニンの生成を抑制し、既に蓄積された色素の分解を促進します。さらに、バクテリアの殺菌効果と抗炎症効果も併せ持っているため、施術後のデリケートな唇を様々な角度から守ってくれます。白い斑点の減少効果もあり、均一で美しい唇の色調を実現します。

・ヒアルロン酸

高効率保湿因子として唇をしっとりと弾力のある状態に導きます。施術後の唇は一時的に乾燥しやすい状態になりますが、この成分が持続的な潤いを提供し、ふっくらとした美しい唇を保ちます。

・クロロフィル

自然界の葉緑素として知られる成分ですが、美容においては強力な抗酸化作用を発揮します。解毒作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用も持っており、外部からの刺激に対する唇の抵抗力を高めてくれます。

・ビタミンB3(ナイアシンアミド)

肌バリア機能を強化し、肌トーンの改善に優れた効果を発揮します。シワの改善効果もあるため、唇の縦じわが気になる方にも嬉しい成分です。

・スクワレン

お肌に自然に存在する成分に近い構造を持っており、優れた保湿効果を提供します。べたつきが少なく、唇に自然になじむテクスチャーも特徴です。

ボディケアクリーム(6種の有効成分)

脇やVIO、乳輪などの身体の様々な部位に使用するボディケアクリームには、リップでも配合されたアルブチンとビタミンB3に加え、リップには配合されていない新たな4つの成分(計6種)が配合されています。

・アボカドエキス

女性ホルモンの分泌を促進する興味深い効果を持っています。これにより、お肌の自然な美しさを内側から引き出し、より健康的で若々しい肌状態を維持します。

・黄金カモミール

メラニン細胞の働きを抑制する効果に優れています。施術でリセットされた肌状態を維持し、新たなメラニンの蓄積を防ぐことで、長期間にわたって美しい肌色をキープします。

・赤いザクロ

強力な抗酸化作用と抗炎症効果があります。特に注目すべきは、紫外線の吸収を減らす効果があることです。日常的な紫外線ダメージから肌を守ることで、色素沈着の再発を防ぎます。

・ビタミンC

抗酸化、抗炎症、抗ウイルス作用を持つ万能成分です。免疫力の向上効果もあり、施術後のデリケートな肌を総合的にサポートします。色素沈着の改善効果も高く、アフターケアには欠かせない成分です。


アフターケアクリームの4つの重要な働き

メラニン排出の促進と生成ブロック

アフターケアクリームに含まれる抗酸化成分は、皮膚表面に残る黒ずみを継続的に分解し、新たなメラニンの生成をブロックします。施術で一度リセットされた状態を維持し、さらに改善を続けることで、理想的な肌色を長期間保つことができます。

肌本来のターンオーバーの最適化

セラム成分が肌の深部まで浸透し、角質細胞の除去を促進します。これにより、肌本来の自然なターンオーバーサイクルが最適化され、メラニンを排出しやすい健康な肌状態を維持します。新陳代謝が活発になることで、肌全体の質感も向上します。

保湿力の向上による肌質改善

施術後の肌は一時的に乾燥しやすい状態になりますが、アフターケアクリームの継続使用により、肌本来の保湿力が向上します。これにより乾燥による小じわが目立ちにくくなり、肌全体の滑らかさが向上します。潤いに満ちた肌は、外部刺激に対する抵抗力も高くなります。

デリケートな肌の保護機能

施術後の肌は非常に敏感な状態にあるため、アフターケアクリームはバリア機能の役割も担います。外部からの刺激や摩擦から肌を守り、安定した状態を維持することで、施術効果を最大限に活かします。

正しい使用方法が効果を左右します

アフターケアクリームの効果を最大限に引き出すためには、正しい使用方法を守ることが重要です。部位によって使用頻度が異なるため、注意深くお守りください。

施術直後のケア

施術後6時間は施術部位を濡らさないようにしてください。6時間後より洗顔・シャワーは可能ですが、ぬるま湯で軽く流す程度にしましょう。また、3日間は施術部位にボディソープなどの洗浄力のあるものの使用はお控えください。適宜ワセリンを塗布し、しっかりと肌を保護してください。

皮剥け期間中のケア

数日後から皮剥けが始まります。角質が完全に剥がれるまでは一般的に7~10日程度かかりますが、体質によっては15~20日ほど必要な場合もあります。この期間中は、表皮のターンオーバーが促進されている証拠ですので、無理に剥がしたり擦ったりしないでください。この期間のケア方法としては、角質が剥離するまではワセリンを随時塗布します。

施術後〜角質剥離までの期間は、とにかく肌を保護することに努めましょう。

アフターケアクリームの本格的な使用開始

角質が完全に剥がれた後から、アフターケアクリームの本格的な使用を開始します。

唇の場合は朝、昼、晩の1日3回、ボディの場合は朝、晩の1日2回塗布してください。この使用方法を3ヶ月間継続することが、長期効果を得るための重要なポイントです。ワセリンについても、アフターケアクリームと併用して随時塗布を続けてください。併用することにより、肌の保護効果がさらに高まります。

3ヶ月経過後のメンテナンス

初回の3ヶ月間の集中ケア期間が終了した後も、効果を維持するためのメンテナンスケアを継続していただくことをお勧めします。3ヶ月で1本のペースでアフターケアクリームを使用することで、美しい状態を長期間保つことができます。

効果を最大化するためのポイント

アフターケアクリームを規定通りにご使用いただかない場合、残念ながら満足のいく効果を得られない可能性があります。せっかくの施術効果を無駄にしないためにも、以下のポイントをお守りください。

継続は力なり、という言葉がありますが、アフターケアにおいても同様です。最初の3ヶ月間は特に重要な期間ですので、決められた使用方法を必ずお守りください。途中で使用を中断したり、使用頻度を減らしたりすると、期待する効果を得ることができません。

また、施術部位を清潔に保つことも重要です。汚れた手でクリームを塗布したり、不潔な環境でケアを行ったりすると、せっかくの有効成分が十分に働かない可能性があります。

紫外線対策も忘れてはいけません。アフターケアクリームにはある程度の紫外線カット効果がありますが、強い日差しを浴びる際は別途日焼け止めの使用をお勧めします。

長期間美しさを保つということ

3~5年という長期間にわたって効果が持続するということは、美容医療の世界においては非常に画期的なことです。多くの施術では定期的なメンテナンスや追加施術が必要になりますが、ローマピンクの場合、適切なアフターケアを行うことで、長期間にわたって効果を維持することが可能となりました。

ローマピンクのアフターケアは、美しさを「一時的に手に入れる」のではなく、「長期間育み続ける」という新しい美容の概念を提供します。専用クリームに含まれる厳選された成分が、日々のケアを通じてお肌を最良の状態へと導き、その美しさを何年にもわたって保ち続けてくれるでしょう。

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この記事の監修者
河合 朝奈

医師 河合 朝奈

東京女子医科大学卒業後、総合病院にて形成外科の研鑽を積み、手術や皮膚科領域を含めた診療を担当。
その後複数の美容外科・美容皮膚科クリニックにて幅広く経験を積む。
レーザーを用いたシミ・ホクロ除去治療だけでなくアートメイク除去やタトゥー除去の綺麗に跡を残さない治療にこだわり、ヒアルロン酸での丸いおでこ形成、切らない小顔治療、ボトックスでの幸福感に満ちた表情作り、婦人科形成など得意とする。
親身で丁寧なカウンセリングと施術で患者様に寄り添うこと、安全で最善の美容医療を提供することをモットーとし、ナチュラルで魅力的な印象の仕上がりに患者様からの信頼も厚い。