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脂肪溶解注射で後悔しないために|よくある失敗と事前に知っておくべきポイント

脂肪溶解注射は、メスを使わずに部分痩せができる施術として人気があります。しかし、一部では「思ったように痩せなかった」「もっと調べておけばよかった」など、後悔の声があるのも事実です。
ただ、これらの後悔の多くは、施術そのものが悪いのではなく、事前に知っておくべきポイントを知らなかったことが多くの原因と考えられます。

ここでは、実際にどんなことで後悔する方が多いのか、そして後悔を防ぐために事前に押さえておきたいポイントについて、わかりやすく解説します。

脂肪溶解注射で後悔しがちなポイント

1回で劇的に変わると思っていた

脂肪溶解注射に対して、最も多い誤解が「1回で大きく変わる」という期待です。実際には、脂肪溶解注射は徐々に変化していく施術で、1回の施術での変化は比較的穏やかです。

また、溶けた脂肪が体外に排出されるまでには時間がかかり、効果を実感し始めるのは施術後1〜2週間程度からです。最大の効果を感じられるのは1〜3ヶ月後で、しっかりした変化を求める場合、3〜5回程度の施術が必要となります。(※製剤により異なる)

自分の脂肪タイプと合っていなかった

脂肪溶解注射は、皮下脂肪に効果を発揮する施術です。内臓脂肪が多い方や、脂肪ではなく骨格やむくみが原因で太って見える方には、思うような効果が得られません。

また、もともと脂肪が少ない部位に施術を受けても、変化を感じにくい傾向があります。「お腹周りをすっきりさせたい」と広範囲への施術を希望しても、脂肪の量が多すぎる場合は、脂肪溶解注射だけでは限界があります。

ダウンタイムを軽く見ていた

「注射だけだから簡単」と思って施術を受けたものの、想像以上に腫れや痛みが出て後悔するケースもあります。特に、デオキシコール酸が高濃度の製剤を使用した場合、1週間程度は腫れが続くことがあります。

顔への施術では、腫れによって一時的に顔が大きく見えることもあり、「かえって太って見える」と不安になる方も少なくありません。大切な予定の直前に施術を受けてしまい、腫れが引かずに困ったという声も聞かれます。

施術回数・費用の想定が甘かった

1回の施術費用だけを見て「安い」と感じても、複数回の施術が必要になるため、結果的に予想以上の費用がかかってしまうことがあります。

また、施術回数を重ねるうちに通院が面倒になったり、経済的な負担を感じたりして、途中で諦めてしまう方もいらっしゃいます。中途半端な状態で施術をやめてしまうと、「お金をかけたのにあまり変わらなかった」と後悔することになります。

なぜ後悔することになったのか?原因を解説

期待値が高すぎた

後悔する最大の原因は、施術に対する期待値が現実とかけ離れていることです。SNSや広告で見た劇的なビフォーアフター写真を自分にも当てはめてしまい、「同じように変われる」と思い込んでしまうことがあります。しかし、脂肪の量や体質、年齢によって効果の出方は異なります。

製剤選びを間違えた

脂肪溶解注射にはさまざまな製剤があり、デオキシコール酸の濃度や配合成分が異なります。高濃度の製剤は効果が高い反面、ダウンタイムも長くなる傾向があります。一方、低濃度の製剤は腫れが少ないものの、効果も穏やかです。

ダウンタイムを取れない方が高濃度製剤を選んでしまったり、しっかり効果を出したい方が低濃度製剤を選んでしまったりすると、満足度が下がってしまいます。製剤についての知識がないまま、クリニック任せにしてしまうことも、後悔につながる原因のひとつです。

施術回数や間隔を守らなかった

脂肪溶解注射の効果を最大限に引き出すには、適切な施術回数と間隔を守ることが重要です。途中で通院をやめてしまい、中途半端な状態で終わってしまうケースもあります。医師の指示を守らず、自己判断で施術のペースを決めてしまうと、思うような結果が得られず後悔することになります。

クリニック選びを失敗した

脂肪溶解注射は注射だけの手軽な施術ですが、医師の技術や経験によって仕上がりが大きく変わります。注入量や注入位置を誤ると、左右差が出たり、不自然な仕上がりになったりすることがあります。

料金の安さだけでクリニックを選んだり、口コミを十分に確認しなかったりすると、技術力の低い医師に当たってしまう可能性があります。

後悔しないために”絶対に知っておきたい”ポイント

自分は本当に適応しっかり診察してもらう

まず確認したいのは、自分の悩みが本当に脂肪によるものなのかという点です。
見た目の“もたつき”は、脂肪だけでなく、むくみ・骨格・皮膚のたるみなど、さまざまな要因が関わっていることがあります。

また、たるみが目立つ場合は、脂肪を減らすだけでは理想のラインに近づかないこともあります。引き締めやリフト系の施術が必要になるケースもあるため、どの施術が合うのかを確認することが大切です。

つまり、後悔しないためには、
「脂肪を減らせば解決するのか」「理想のゴールには何が最適なのか」を医師とカウンセリング時に擦り合わせておくことがポイントとなります。

変化のスピードを理解する

脂肪溶解注射はゆっくり変化していく施術です。
効果を感じ始めるまでには時間がかかり、1回での変化も控えめです。複数回重ねることで少しずつラインが整っていくため、このペースを理解しておくことが、後悔を防ぐ大切なポイントです。

大事な予定がある場合は、遅くとも2〜3ヶ月前から始めておくと安心です。直前に受けても十分な変化を感じられないことが多いため、早めの計画が理想的です。

製剤ごとの特徴を知る

脂肪溶解注射には Fat X Core、カベリン、BNLS など複数の製剤があり、それぞれに特徴があります。大きな違いは、脂肪を分解する成分「デオキシコール酸」の濃度です。濃度が高いほど効果はしっかり出ますが、その分ダウンタイムも長くなります。

製剤によって「効果の強さ」「ダウンタイム」「必要回数」が大きく異なるため、生活スタイルや理想の変化に合わせて選ぶことが大切です。どれが自分に合っているのか、カウンセリングでしっかり相談して決めましょう。

詳しい比較はこちらの記事でまとめています。
脂肪溶解注射のおすすめは?人気製剤の特徴と選び方を徹底比較

施術後のケアを理解しておく

施術後の過ごし方も、脂肪溶解注射の効果を左右する大切なポイントです。
当日は軽いマッサージや有酸素運動が効果的ですが、激しい運動や長時間の入浴は避けましょう。術後3日ほどは注入部位を冷やし、4日目以降は温めることで、溶けた脂肪がスムーズに排出されやすくなります。あわせて、こまめな水分補給も意識しておくと安心です。

施術後のケアや注意点については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
脂肪溶解注射のダウンタイムは?腫れや痛みの経過と早く引かせるコツ

こんな人は脂肪溶解注射に向いていない

脂肪溶解注射は手軽で人気の施術ですが、すべての方に向いているわけではありません。向いていないケースは以下のとおりです。

体型全体に脂肪が多い方
まずは体重を落とし、「残った部分」の仕上げとして脂肪溶解注射を使用すると効果的です。

広範囲を一度に減らしたい方
脂肪溶解注射は「部分痩せ」に強い施術です。そのため、お腹全体・太もも全体など、広い範囲をしっかり細くしたい場合は、脂肪吸引の方が適しているケースもあります。ネクサスクリニックでは脂肪吸引も行っておりますので、どちらがあなたに合っているのか、カウンセリングで丁寧にご提案いたします。

1回で劇的変化を求める方・即効性を期待する方
脂肪溶解注射は、少しずつ変化していく施術です。短期間で大きな変化を求める場合は、脂肪吸引の方が適していることもあります。

生活習慣を改善できない方
脂肪の数は減らせても、生活習慣が乱れると残った脂肪細胞が大きくなり、効果が実感しにくくなります。

妊娠中・授乳中、特定のアレルギーがある方
必ず事前に医師と相談が必要です。

満足度を高めるために

脂肪溶解注射で後悔してしまう多くの原因は、期待と現実のギャップです。
「1回で劇的に変わると思っていた」「自分の脂肪タイプを理解していなかった」「ダウンタイムや費用のイメージが違った」こうした小さなすれ違いが、「思っていたのと違った」という気持ちにつながります。

後悔を避けるには、まず自分が脂肪溶解注射に向いているのか、そしてどのくらいの変化を望むのか、ゴールを医師としっかりすり合わせることが大切です。

脂肪溶解注射は、正しい知識と計画を持って臨めば、理想のラインに近づきやすい施術です。焦らず、納得したうえでカウンセリングを受け、安心して進めることが、後悔しない第一歩と言えるでしょう。

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この記事の監修者
河合 朝奈

医師 河合 朝奈

東京女子医科大学卒業後、総合病院にて形成外科の研鑽を積み、手術や皮膚科領域を含めた診療を担当。
その後複数の美容外科・美容皮膚科クリニックにて幅広く経験を積む。
レーザーを用いたシミ・ホクロ除去治療だけでなくアートメイク除去やタトゥー除去の綺麗に跡を残さない治療にこだわり、ヒアルロン酸での丸いおでこ形成、切らない小顔治療、ボトックスでの幸福感に満ちた表情作り、婦人科形成など得意とする。
親身で丁寧なカウンセリングと施術で患者様に寄り添うこと、安全で最善の美容医療を提供することをモットーとし、ナチュラルで魅力的な印象の仕上がりに患者様からの信頼も厚い。