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おでこの脂肪注入で理想の丸みへ|効果・持続期間・ヒアルロン酸との違いを解説

額の形は、顔全体の立体感や輪郭の印象を決める重要な要素です。なかでもおでこの丸みは、横顔のラインをなめらかに整え、バランスの取れた表情をつくるため、美容医療の分野でも注目されています。

額のボリューム形成にはヒアルロン酸注入が広く知られていますが、近年では「より自然で持続性のある変化」を求め、自身の脂肪を用いた脂肪注入を選ばれる方が増えています。このコラムでは、額への脂肪注入の基本的な特徴や、ヒアルロン酸との違い、さらに実際の症例をもとに、どのような変化が期待できるのかを詳しく解説していきます。

おでこの脂肪注入とは

おでこの脂肪注入は、ご自身の太ももなどから採取した脂肪を加工し、額に移植する施術です。
自家組織を使用するためアレルギーの心配がほとんどなく、異物による反応が起こりにくいことが大きな特徴です。また、脂肪は組織となじみやすく、しこり感や表面の凹凸が出にくい点もポイントです。一度生着してしまえば、効果が半永久的に続く点も人気の理由です。

こうした特徴から、美しさだけでなく“自然さ”や“持続性”を重視される方に選ばれるケースが増えています。

コンデンスリッチファット(CRF)とは

当院では、コンデンスリッチファット(CRF)と呼ばれる高純度の脂肪を使用しています。
CRFとは、採取した脂肪を専用の遠心分離装置にかけ、不純物を徹底的に取り除いて濃縮した脂肪のことを指します。

採取直後の脂肪には、
・死活細胞(死んだ脂肪細胞)
・老化細胞(弱った脂肪細胞)
・血液
・麻酔液
・細胞片
など、定着を妨げたり、しこり・石灰化の原因となる不純物が含まれています。

CRFでは、特許取得のウェイトフィルターを用いて遠心分離を行い、通常の約25倍にあたる圧力をかけることで、弱い細胞は排泄オイルとして除去されます。この工程に耐えた健全で生命力の高い脂肪細胞のみを抽出できる点が最大の特徴です。

さらに、すべてのプロセスを外気に触れないシリンジ内で完結させるため、感染リスクも大幅に低減しています。このように精製した高品質な脂肪を用いることで、従来の脂肪注入よりも定着率が高く、しこりや石灰化といったトラブルが起こりにくい安全性の高い施術が可能となります。

おでこの脂肪注入で得られる効果

丸みのある女性らしいおでこに

平坦なおでこや角ばったおでこは、光の反射が弱く、顔全体がやや硬い印象に見えることがあります。脂肪注入によって額に適度な丸みをつくると、表情の印象が柔らかくなり、横から見た際のシルエットにも滑らかな立体感が生まれます。

額の丸みは、顔全体のバランスを整えるうえで大切な要素とされています。脂肪を使った方法は質感が自然で、周囲にも気づかれにくい仕上がりを目指せる点が魅力です。

シワの改善・若返り効果

年齢とともに気になりやすい額の横ジワは、皮膚の凹凸が原因で深く見えやすくなります。脂肪を注入することで内側からボリュームが補われ、表面の凹凸がなめらかに整っていきます。深いシワも和らいで見え、全体として落ち着いた印象の額に近づけることができます。

顔全体のバランスが整う

おでこは顔の印象を大きく左右するパーツのひとつです。ここに自然な丸みが加わるだけで、目元や鼻、口とのバランスが整い、顔全体がすっと美しく見えるようになります。横から見たときのラインもやわらかくつながり、Eラインが整うことで横顔の印象がぐっと上品になります。

定着すれば半永久的な効果

脂肪注入の大きな魅力は、定着した脂肪が“自分の組織としてそのまま残る”点にあります。注入直後の脂肪の一部は吸収されますが、生き残った脂肪細胞はその部位に定着し、半永久的にボリュームを維持します。

一般的な定着率は50〜70%ほどとされており、きちんと定着すれば追加施術がほとんど必要なく、長い目で見ると費用面でも負担が少なくなる傾向があります。

ヒアルロン酸注入との違い

持続期間の違い

最も大きな違いは、効果の持続期間です。
ヒアルロン酸は6ヶ月〜1年ほどで体内に吸収されてしまうため、きれいな丸みをキープするにはどうしても定期的なメンテナンスが必要になります。

それに対して脂肪注入は、定着した脂肪が“自分の組織”として残るのが特徴です。しっかり定着すれば半永久的な効果が期待でき、長い目で見ても大きなメリットになります。なお、注入した脂肪はどうしても一部が吸収されるため、理想的な丸みを安定させるには 2回の施術 をおすすめしています。

ダウンタイムの違い

ヒアルロン酸注入はダウンタイムがほとんどなく、施術当日から普段通りの生活を送れることが多いです。腫れや内出血も軽度で、数日以内に落ち着きます。

脂肪注入は、注入部位だけでなく脂肪を採取した部位にもダウンタイムが発生します。おでこへの注入では1〜2週間程度の腫れを覚悟する必要があり、脂肪を採取した太ももにも筋肉痛のような痛みが1週間程度続くでしょう。

詳しいダウンタイムについては、こちらの記事をご覧ください。

顔の脂肪注入のダウンタイムは?腫れや痛みの経過と早く引かせるコツ

費用の違い

初期費用だけを比べると、ヒアルロン酸注入のほうが手軽に受けられます。
一方、脂肪注入は採取・精製・注入といった工程が必要になるため、どうしても最初の費用は高めになります。

ただ、長い目で見ると脂肪注入のほうがコストパフォーマンスに優れているケースも多いです。
ヒアルロン酸は定期的に追加が必要ですが、脂肪注入は一度しっかり定着すれば追加の施術が不要。繰り返しヒアルロン酸を入れる場合と比べると、トータル費用が脂肪注入のほうが抑えられることもあります。

◾️ヒアルロン酸と脂肪注入の比較

ヒアルロン酸脂肪注入
施術方法ヒアルロン酸を注入してボリューム形成ご自身の脂肪を採取・精製し、注入
持続時間約6ヶ月〜1年(吸収される)半永久的(定着した脂肪は残る)
ダウンタイム数日〜1週間程度2〜3週間程度(採取部位のダウンタイム含む)
痛みや腫れ軽度で治まりやすいピークの腫れは強く痛みも採取部の痛みは2週間程続く場合あり
デザインの自由度高い(量によって調整可能)ある程度は可能(多すぎると定着に左右してしまう)
コスト初期費用は低め。定期的なメンテナンスによって高くなる可能性あり初期費用は高めだが、定着後は追加不要
再手術の可能性吸収されるため定期的なメンテナンスが必要しっかり丸みを作る場合、2回推奨。半永久的のため定着後は再手術の必要性は低い。

どちらを選ぶべき?

まずは手軽に試してみたい方、ダウンタイムを取れない方、一度でしっかりボリュームを作りたい方、短期間だけ効果があればよい方には、ヒアルロン酸注入が向いています。

一方、長期的な効果を求める方、何度も通院するのが面倒な方、1〜2週間のダウンタイムを取れる方には、脂肪注入がおすすめです。どちらが適しているかは、ライフスタイルやご希望によって異なるため、カウンセリングで医師と相談しながら決めるとよいでしょう。

おでこの脂肪注入の経過症例

施術直後

腫れはほとんど気にならない程度で、自然なボリューム感。日常生活に支障はありません。

2〜3日目
腫れがピークとなり、額全体が膨らんで見えます。下を向くと圧迫感を感じるため、特にこの時期は頭を下げないように注意が必要です。

4日目〜7日目
黄色っぽい内出血が目立ち始めます。額全体に広がることがありますが、メイクで誤魔化せる程度で、時間とともに薄れていきます。

1か月後
直後のボリューム感に近い自然な仕上がりに。1回でもふんわり柔らかい印象に変化します。

おでこ脂肪注入の定着率について

額はもともと脂肪の少ない部位なので、頬などに比べると脂肪の定着率は少し下がる傾向があります。一般的には、注入した脂肪の半分前後(50〜60%程度)が定着するといわれています。

また、1ヶ月後の仕上がりが、完成に近いイメージではありますが、脂肪が完全に安定するまでは3〜6か月かかります。この時期は、HIFUや高周波治療で脂肪を引き締めるような施術は控えると安心です。

しっかり定着させるには2回推奨

額の脂肪注入は、1回でもふんわりとした丸みが出ます。もともと額が骨格的に丸い方は1回で満足することもありますが、ゴツゴツしている方やしっかり丸くしたい方は2回の施術がおすすめです。1回目で定着を確認し、必要に応じて2回目で追加することで、より理想に近い仕上がりを目指せます。

ネクサスクリニックでは1年以内は半額で再施術可能

同じ部位への脂肪再注入は、初回の施術から1年以内であれば、通常価格の半額と麻酔代のみでご案内しております。1回目の定着具合を確認しながら、必要に応じて2回目の施術を検討できるため、安心して施術に臨んでいただけます。

おでこの印象を整える脂肪注入

脂肪注入は、自分の脂肪を使うため自然な仕上がりが期待でき、定着すれば長く効果を実感できます。おでこの形や丸みは、お一人おひとりの骨格や希望に合わせて調整可能で、1回の施術でも変化を感じられる場合があります。必要に応じて再注入を検討することで、より満足度の高い仕上がりが目指せます。

施術前のカウンセリングで、ご自身に最適な方法や回数をしっかり確認しておくことが、安心して施術を受けるためのポイントです。脂肪注入を上手に取り入れることで、自然で整った額の印象を長く楽しむことができます。

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この記事の監修者
酒井 知子

院長 酒井 知子

外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。