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顔の脂肪注入で後悔しないために|よくある後悔と事前に知っておくべきこと

脂肪注入は、額やこめかみだけでなく、クマ取りの仕上がりを整える目的でも多く取り入れられている人気の施術です。
ヒアルロン酸では再現しづらい“自然な丸み”や“柔らかい質感”をつくれる一方で、「思っていたより吸収された」「不自然になった」など、後悔の声があるのも事実です。

このコラムでは、脂肪注入で後悔につながりやすい理由、実際に後悔したケース、そして後悔を防ぐために知っておくべきポイントを、専門的な視点でわかりやすく解説します。

なぜ「脂肪注入」は後悔につながりやすいのか

脂肪注入は、ご自身の太ももなどから採取した脂肪を、額・こめかみ・頬・目の下など気になる部位に補う施術です。自分の組織を使用するためアレルギーの心配が少なく、定着すれば半永久的に効果が持続するという、大きなメリットがあります。

その一方で、「思った仕上がりと違った」と後悔につながりやすいのも、この施術の難しさです。

医師の経験が仕上がりを左右する

脂肪注入は、ヒアルロン酸のように“入れた分がそのまま形になる”施術ではありません。どの層に、どのくらいの量を、どんな角度で入れるのか。そして、骨格や皮膚の厚み、元々の脂肪のつき方をどう読み取るのか。こうした細かい判断の積み重ねが、仕上がりを大きく左右します。さらに、脂肪は時間とともに吸収されるため、最終的にどのくらい残るかを予測しながらデザインしていく必要があります。

そのため、症例経験が浅い医師が行うと、ボリュームが偏ってしまったり、思わぬところが膨らんで見えたりと、イメージと違う結果につながってしまうことがあります。

脂肪の定着率は個人差がある

脂肪注入は、ヒアルロン酸のように入れた分が直後から形として残る訳ではなく、小さな細胞移植です。
そのため、注入した脂肪がすべてそのまま残るわけではなく、一般的には 50〜60%ほどが定着するとされています。

この定着率は、
・体質
・採取した脂肪の質
・血流の良し悪し
・生活習慣
などといった複数の要因に左右されます。

脂肪がどれくらい生き残るかは「読み切れない部分」があるため、これが脂肪注入ならではの難しさでもあります。

やり直しが効きにくい施術である

ヒアルロン酸注入は、万が一理想と異なる場合、溶解剤で溶かすことが可能ですが、脂肪注入は一度入れた脂肪を完全に除去することが難しく、修正には非常に高い技術が必要になります。

他治療と併用する場合デザインが重要

特に目の下のクマ治療では、脂肪注入(脂肪移植)を併用するケースがとても多い治療です。複数の施術が関わる部位は、仕上がりのバランスや治癒の流れを踏まえた繊細なデザインが欠かせません。

これを理解せずに、とりあえず脂肪を入れてしまうと、かえってクマが目立ったり、段差が出てしまうこともあります。だからこそ、適切な判断と丁寧なデザインがとても大切になります。

実際に後悔の声で多い5つのパターン

① 思ったより吸収されてしまった

 脂肪注入でよくある後悔が、「思ったより脂肪が残らなかった」というケースです。注入した脂肪は50〜70%程度が定着し、残りは体に吸収されます。

施術直後はふっくら見えても、数か月で減ってしまうことがあります。表情がよく動く口元やまぶたに加え、額も定着がやや低めな部位です。1回で理想通りの仕上がりになるとは限らないことを理解しておくことが大切です。

② 逆に入れすぎて「パンパンになった」

定着を見越して多めに注入したものの、予想以上に脂肪が残ってしまい、顔がふっくらしすぎることがあります。おでこや頬が不自然に膨らみ、仕上がりに違和感を覚える場合も。

脂肪は一度定着すると自分の組織として残るため、ヒアルロン酸のように簡単に戻すことはできません。除去や修正には外科的手術が必要で、完全に取り除くのは難しいのが現実です。

③ ゴツゴツ・しこりが気になった

脂肪注入後、しこりができることがあります。脂肪が一か所に固まったり、血流が届かず壊死した脂肪が硬くなることで起こります。特に目の下やまぶたのように皮膚が薄い部位では目立ちやすくなります。

大量に注入した場合や不純物が多い脂肪を使った場合に起こりやすく、触るとゴツゴツとした感触や見た目の凹凸として現れることもあるため、早めに医師に相談することが大切です。

④ 左右差が出た

脂肪注入後、左右で仕上がりに差が出ることがあります。片方の頬やおでこだけ丸みが強くなると、鏡を見るたびに気になることも。

原因は、注入量の差や脂肪の定着率の違い、術後の姿勢や触れ方などさまざまです。顔はもともと完全に左右対称ではないため、脂肪注入によってその差が目立つこともあります。

⑤ 仕上がりが不自然だった

「なんとなく顔が変」「表情が硬く見える」といった不自然さを感じる方もいます。脂肪を注入する位置や層が適切でないと、皮膚がデコボコに見えたり、効果が十分に出なかったりすることがあります。

また、顔全体のバランスを考えず一部分だけにボリュームを出すと、動いたときに違和感が出やすくなります。笑ったときや口を動かしたときに初めて不自然さに気づくケースも少なくありません。

後悔しないために知っておきたい「脂肪注入の特性」

定着率は50〜70%と理解する

脂肪注入で最も大切なのは、注入した脂肪の定着には限界があるということです。どんなに丁寧に施術しても、脂肪のすべてが生き残るわけではなく、一般的には50〜70%程度が定着し、残りは体に吸収されてしまいます。

このことを知らずに「注入した分だけふっくらする」と思っていると、施術から3〜6ヶ月後に吸収が進んだとき、「思ったより変わらなかった」と感じることがあります。定着率を理解したうえで、現実的なイメージを持つことが大切です。

施術は2回必要になる可能性

しっかりボリュームを出したい部位では、1回の施術では物足りないと感じることがあります。特に額〜こめかみ、ボリュームが少ない部位は、2回に分けて注入するのが一般的です。

1回で完璧な結果を求めて脂肪を多めに入れると、パンパンで不自然になるだけでなく、しこりができるリスクも高まります。脂肪注入は少しずつ重ねていくことが大切な施術です。

コンデンスリッチファット(CRF)など高品質な脂肪を使用する

脂肪注入の仕上がりは、注入に使う脂肪の質で大きく変わります。採取した脂肪には、死んだ脂肪細胞や老化した脂肪細胞、血液や麻酔液、細胞の破片などの不純物が含まれており、これらが多いと定着率が下がったり、しこりや石灰化のリスクが高まったりします。

ネクサスクリニックで使用しているコンデンスリッチファット(CRF)は、採取した脂肪を遠心分離で不純物を徹底的に取り除いた濃縮脂肪です。特許取得のウェイトフィルターを使い、通常の約25倍の圧力で処理することで、健康で質の高い脂肪細胞だけを抽出しています。さらに、すべての工程を空気に触れないシリンジ内で行うため、菌やホコリが混入せず、感染症のリスクも抑えられます。このような高品質な脂肪を使うことで、定着率を高め、しこりや石灰化のリスクを最小限にすることが可能です。

正着には3〜6ヶ月かかる

施術後1ヶ月前後は、脂肪が生着し始めるために硬さを感じることがありますが、これは自然な反応で、ほとんどの場合2〜3ヶ月で柔らかくなります。この時期に「しこりができたかも」と焦らず、経過を見守ることが大切です。

ただし、3ヶ月を過ぎても硬さが続く場合は、本当にしこりができている可能性があるため、施術を受けたクリニックに相談してみましょう。

後悔しないための医師選びのポイント

脂肪注入の経験と実績が豊富な医師を選ぶ

脂肪注入は、医師の技術と経験によって結果が大きく変わる施術です。脂肪の採取方法、精製技術、注入する層や量の判断、顔全体のバランスを見る審美眼など、高度な技術が求められます。

クリニックを選ぶ際は、脂肪注入の症例数や実績を確認しましょう。ホームページに掲載されている症例写真を見て、自然な仕上がりになっているか、静止画だけでなく動画での症例も確認できるとより安心です。

◾️ネクサスクリニックの症例

カウンセリングで十分に説明してくれるか

信頼できる医師は、メリットだけでなくリスクもきちんと説明してくれます。定着率の個人差や複数回の施術の可能性、しこりや左右差のリスクも含め、納得できるまで話を聞きましょう。

また、脂肪注入だけでなく他の方法も提案してくれる医師は、あなたのことを考えてくれている証拠と言えるでしょう。

アフターケア体制が整っているか

脂肪注入は、施術後3〜6ヶ月かけて定着するため、経過観察がとても大切です。不安な時にすぐに相談ができる体制があるかを事前に確認しておくと安心です。ネクサスクリニックでは、経過観察専用の予約もご用意しており、緊急時や仕上がりに関するご相談も積極的にお受けしています。

使用する脂肪の品質を確認する

脂肪注入では、採取した脂肪をどのように精製しているかも大切なポイントです。コンデンスリッチファット(CRF)やナノファットなど、不純物を取り除いた高品質な脂肪を使っているクリニックを選ぶと安心でしょう。ホームページに精製方法が明記されていない場合は注意が必要です。

脂肪注入を後悔なく受けるために

脂肪注入は、正しく行えば自然なふくらみやハリを顔に与えてくれる魅力的な施術です。しかし、定着率や仕上がりには個人差があるため、リスクや特性を理解せずに施術を受けると、「思い描いていた結果と違う」と不安や後悔を感じてしまうこともあります。だからこそ、信頼できる医師としっかり話し合い、自分に合った方法を納得して決めることが大切です。後悔を避けるためにも、疑問や不安は遠慮せずカウンセリングで相談しながら、自分に合った施術を選んでいきましょう。

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この記事の監修者
酒井 知子

院長 酒井 知子

外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。