
ポテンツァの施術を検討している方にとって、最も気になるのが「痛み」ではないでしょうか。マイクロニードルを使った治療と聞くと、どうしても痛みのイメージが先行してしまいます。実際のところ、ポテンツァの痛みはどの程度なのか、そして痛みを軽減する方法はあるのか、詳しく解説していきます。
ポテンツァは本当に痛い?実際の痛みレベルとは
結論から言うと、ポテンツァの施術には痛みを伴います。ただし、その程度は個人差が大きく、また麻酔の使用によって大きく軽減できるものです。
施術中の痛みの感じ方
ポテンツァの痛みは、チクチクとした刺激やヒリヒリとした熱感を感じやすいです。針と高周波の刺激が同時に伝わるため、他の施術ではなかなか味わえない独特の感覚です。
麻酔クリームや笑気麻酔を使用すると、痛みは大幅に和らぎ、多くの方が「我慢できるチクチク感」として受け止められる程度になります。
他の美容治療との痛み比較
美容医療の中でポテンツァの痛みを他の治療と比べてみると、その特徴がよくわかります。
ダーマペンと比べると、ポテンツァの方が痛みを強く感じる方が多く見られます。これは、針刺激に加え、高周波による熱感が加わるためです。一方で、レーザー治療と比べると、ピコトーニングなどと比べるとポテンツァの方が痛みを感じやすいです。フラクショナルレーザーとは同程度と感じる方が多いようです。
いずれも痛みの感じ方や麻酔クリームの効果には個人差があり、施術中の快適さを左右する大きな要素です。モードやパワー調整、麻酔の使用などで、痛みをコントロールしながら安心して施術を受けることができます。
ポテンツァの痛みの原因を理解する

ポテンツァの痛みには、明確な理由があります。痛みの原因を知ることで、なぜ痛いのか、どう対処すればいいのかが見えてきます。
マイクロニードルによる刺激
ポテンツァは極細の針を使用しますが、それでも肌に針が刺さる以上、物理的な刺激による痛みは避けられません。針の深さは肌悩みに応じて調整されますが、深く刺入するほど痛みも増します。
ニキビ跡やクレーターの治療では、真皮層の深い部分までアプローチする必要があるため、針の刺入深度も深くなり、痛みも強くなる傾向があります。
RF(高周波)の熱感
ポテンツァの特徴は、針が肌に刺さる瞬間と、同時に針先から高周波エネルギーが照射される点です。このため、チクチクとした針の痛みと、じんわり広がる熱感が一度に体感され、痛みをより強く感じやすくなります。施術後のヒリヒリ感も、この熱の影響によるものです。
熱エネルギーは肌組織を収縮させ、コラーゲン生成を促す重要な役割を持っていますが、出力が高いほど施術効果と同時に痛みも増す傾向があります。
ポテンツァで痛みを感じやすい部位
顔の中でも、場所によって痛みの感じ方は大きく異なります。痛みに敏感な部位を事前に知っておくことで、心の準備ができるでしょう。
顔の中で特に痛みを感じる場所
最も痛みを感じやすいのは、頬の上部〜内側と、鼻周りです。鼻は皮膚が薄く、骨に近い部分のため、針が刺さる感覚がダイレクトに伝わります。頬上部(目の下)は皮膚が薄く、頬の内側は神経が多く通っているため、痛みを感じやすい部位です。
部位別の痛みの違い
フェイスライン付近や顎のラインは、比較的痛みが少ない部位とされています。皮膚に厚みがあり、脂肪層もあるため、クッションのような役割を果たしてくれます。
ポテンツァの痛みを軽減する方法

痛みがあると聞くと躊躇してしまいますが、実は痛みを大幅に軽減する方法がいくつもあります。
麻酔の種類と効果
表面麻酔(麻酔クリーム)
ほとんどのクリニックで使用されるのが表面麻酔です。施術の30分前に麻酔クリームを塗布し、ラップで覆ってしっかり肌に浸透させることで、痛みを大幅に軽減できます。
笑気麻酔
表面麻酔だけでは不安な方には、笑気麻酔を併用できる場合があります。笑気麻酔にはリラックス効果があり、痛みへの恐怖感を和らげるサポートとして有効です。
神経ブロック麻酔(局所麻酔注射)
さらに痛みに敏感な方や広範囲の治療を行う場合は、神経ブロック注射(局所麻酔)を追加できる場合もあります。注射自体の痛みはありますが、施術中の痛みを大きく抑えることが可能です。
ネクサスクリニックでは、上記すべての麻酔方法を取り入れており、痛みに弱い方も安心して施術を受けられるよう麻酔メニューをご用意しています。
クリニックでの痛み対策
麻酔以外にも、クリニックでは痛みを最小限に抑える工夫を行っています。
- いきなり痛みの強い部位から始めず、比較的痛みの少ない部位から慣らしていく
- 照射スピードや休憩を挟むなど、痛みの状況に合わせた照射方法
- ブルブルと振動する機器を手に持たせ、痛みを別の場所に分散
また、コース施術の場合は、標準の照射パワーでどの程度の痛みを感じたか次回に確認し、肌の状態に応じて出力を調整してもらえることも多いです。
施術後のケア
施術後にヒリヒリとした熱感が出る場合は、CICAパックなどを使うことで、ダウンタイムの軽減や肌の回復をサポートできます。ダウンタイムについては下記の記事を参考にしてみてください。
ポテンツァのダウンタイムはどのくらい?赤みの経過と早く引かせるコツ
お客様自身でできる痛み軽減の工夫
生理前後の施術は控える
ホルモンの影響で生理前後は痛みに敏感になりやすいため、この時期を避けて施術を受けることで、痛みを軽減しやすくなります。
刺激の強いスキンケアは事前に休薬
ハイドロキノンやレチノールなど、肌に刺激の強いスキンケアは施術前に一時的に休むことをおすすめします。刺激のある肌は施術時の痛みが強く感じやすく、さらに火傷や赤みのリスクも高まるためです。
痛みが不安な方がクリニックを選ぶポイント

痛みへの不安が強い方は、クリニック選びの段階で痛み対策を重視することをおすすめします。
痛み対策が充実しているクリニックの特徴
痛み対策に力を入れているクリニックは、複数の麻酔オプションを用意しています。表面麻酔だけでなく、笑気麻酔や局所麻酔など、お客様の希望に応じて選択できる体制が整っていることが理想です。
また、施術者の技術力も痛みの軽減に直結します。経験豊富な医師は、必要以上に出力を上げすぎず、効果と痛みのバランスを取った設定ができます。症例数や実績を確認することも大切です。
カウンセリングで確認すべきこと
初回のカウンセリングでは、痛みに関する質問を遠慮なくしましょう。
「どの程度痛いのか」「麻酔の種類と追加料金」「途中で痛みに耐えられなくなった場合の対応」など、具体的に確認することをおすすめします。
痛みへの不安を正直に伝えることで、クリニック側も最大限の配慮をしてくれるはずです。
痛みを理解して、ポテンツァを安心して受けるために
ポテンツァの施術では、チクチクとした刺激やじんわりとした熱感を感じることがありますが、肌の再生やエイジングケア、毛穴や肌質の改善など、多くの効果が期待できる施術です。
痛みに不安を感じる場合でも、カウンセリングでしっかり相談し、自分に合った麻酔や痛み対策を確認しておくことで、安心して施術に臨むことができます。少しの刺激はありますが、それも肌を整えるための大切なプロセスのひとつです。落ち着いた気持ちで受けていただくことで、少しずつ肌が整っていく実感を感じながら、理想の肌へと近づくことができるでしょう。
医師 河合 朝奈
東京女子医科大学卒業後、総合病院にて形成外科の研鑽を積み、手術や皮膚科領域を含めた診療を担当。
その後複数の美容外科・美容皮膚科クリニックにて幅広く経験を積む。
レーザーを用いたシミ・ホクロ除去治療だけでなくアートメイク除去やタトゥー除去の綺麗に跡を残さない治療にこだわり、ヒアルロン酸での丸いおでこ形成、切らない小顔治療、ボトックスでの幸福感に満ちた表情作り、婦人科形成など得意とする。
親身で丁寧なカウンセリングと施術で患者様に寄り添うこと、安全で最善の美容医療を提供することをモットーとし、ナチュラルで魅力的な印象の仕上がりに患者様からの信頼も厚い。