フェイスリフトには、ミニフェイスリフトやフルフェイスリフト、ネックリフトなど切開範囲による違いに加え、SMAS法やディーププレーン法といった術式の違いもあります。「種類が多くて違いが分からない」「自分にはどのフェイスリフトが合っているの?」と迷われる方も少なくありません。
実は、フェイスリフトは、「切開範囲」と「アプローチする層(術式)」の2つに分けて考えると、それぞれの違いが分かりやすくなります。この記事では、フェイスリフトの種類や特徴、それぞれの違い、自分に合った術式の選び方について解説します。
フェイスリフトの種類は「切開範囲」と「術式」で分けられる
切開範囲とは「どの部位をどこまで引き上げるか」、術式とは「どの層へアプローチするか」の違いです。この2つを理解すると、それぞれのフェイスリフトの特徴が分かりやすくなります。
まずは、各術式の特徴を一覧でご紹介します。
| 種類 | 主な改善範囲 | 向いている方 |
| ミニフェイスリフト | フェイスライン・頬・ほうれい線 | 軽〜中等度のたるみ・ダウンタイムを抑えたい方 |
| こめかみ・もみあげリフト | 目尻・頬上部 | 目元・頬上部のたるみが気になる方 |
| 額縮小リフト・前額リフト | 額・眉・目元 | 額のシワ・眉下がり・目元の重さが気になる方 |
| フルフェイスリフト | 頬・口元・フェイスライン全体 | 中〜重度のたるみ・根本的な改善を求める方 |
| フルフェイスネックリフト | 顔全体+首のシワ・もたつき | 首のたるみも同時に改善したい方 |
切開範囲によるフェイスリフトの種類
ミニフェイスリフト

ミニフェイスリフトは、耳の周囲を小さく切開し、頬やフェイスラインのたるみを引き上げる術式です。フルフェイスリフトに比べて切開範囲が小さいため、体への負担やダウンタイムを抑えやすいことが特徴です。
軽度から中等度のたるみに適しており、「糸リフトでは物足りないけれど、大がかりな手術は避けたい」という方に選ばれています。ほうれい線やフェイスラインのもたつきを自然に改善したい方にもおすすめの術式です。
こめかみリフト・もみあげリフト

こめかみリフト・もみあげリフトは、こめかみやもみあげ周辺を切開し、目元や頬上部のたるみを引き上げる部分的なフェイスリフトです。切開範囲が比較的小さいため、傷跡が目立ちにくく、自然な変化を目指しやすいことが特徴です。
こめかみリフト:こめかみの生え際を切開し、目尻や頬上部を中心に引き上げます。
もみあげリフト:もみあげ部分を切開し、目元からフェイスラインにかけて自然にリフトアップします。
この2つの術式は、「顔全体ではなく、目元や頬上部のたるみが気になる方」や、「自然な変化で若々しい印象を目指したい方」に適した部分的術式です。
額縮小リフト・前額リフト

額縮小リフト・前額リフトは、額から眉、目元にかけてのたるみやシワを改善する術式です。額の皮膚を引き上げることで、眉の位置を整え、目元をすっきりとした印象へ導きます。
額縮小リフト:髪の中を左右数か所切開し、額の組織を上方へ引き上げます。傷跡が目立ちにくく、自然なリフトアップが期待できます。
前額リフト:生え際に沿って切開し、額から眉、目元までを広い範囲で引き上げます。額の深いシワや眉の下がりが気になる方に適した術式です。
フェイスラインではなく、「眉が下がって目元が重く見える方」や、「額のシワや目元のたるみをまとめて改善したい方」に向いています。
フルフェイスリフト

フルフェイスリフトは、こめかみから耳の周囲にかけて切開し、皮膚だけでなくSMAS層にもアプローチすることで、顔全体のたるみを改善する術式です。
ほうれい線やマリオネットライン、フェイスラインなど、広い範囲のたるみに対応できるため、中等度〜重度のたるみが気になる方に適しています。一度の施術でしっかりとした変化を求める方にも選ばれている術式です。
フルフェイスネックリフト
フルフェイスネックリフトは、1つ前のフルフェイスリフトに加えて、首のたるみやもたつきまで同時に改善する術式です。
フェイスラインから首にかけて一体感のあるリフトアップが期待でき、「顔は若々しいのに首だけ年齢が出てしまう」といった印象を改善したい方にも適しています。フェイスリフトの中では、一番範囲が広いこともあり若返り効果が高いでしょう。
術式による違い|SMAS法とディーププレーン法
切開範囲とは別に、「皮膚の下のどの層まで処理するか」によっても術式が変わります。ここでは代表的な2つの方法を整理します。
| SMAS法 | ディーププレーン法 | |
| 剥離の深さ | SMAS層まで | SMAS層より深部まで |
| 適応 | 中等度のたるみ | 重度・深部のたるみ |
| 侵襲の程度 | 中程度 | 高め |
| 求められる技術 | 高い | より高い |
SMAS法(SMASを縫縮・引き上げる術式)
SMAS層を引き上げて固定することで、皮膚だけでなく顔の土台からたるみにアプローチする術式です。
皮膚だけを引っ張る方法に比べて、筋膜層から引き上げるため、より自然なリフトアップ効果が期待できます。SMAS層へのアプローチ方法や範囲は術式によって異なりますが、フルフェイスリフトでは広い範囲のSMAS処理を行うことが可能です。
ディーププレーン法(深部まで広範囲にアプローチする術式)
ディーププレーン法は、SMAS層より深い層までアプローチし、皮膚・脂肪・筋膜を一体として引き上げる術式です。中顔面のたるみや、ほうれい線、口元のもたつきなど、より深い部位のたるみ改善が期待できます。
SMAS法よりも広い範囲へアプローチできる一方で、高度な解剖学的知識と技術が求められる術式です。
フェイスリフトの種類はどう選ぶ?
たるみの部位・程度で選ぶ
フェイスリフトは、たるみの部位や程度によって適した術式が異なります。例えば、軽度のたるみにはミニフェイスリフト、顔全体のたるみにはフルフェイスリフト、首のもたつきまで気になる場合はフルフェイスネックリフトが選択肢となります。また、目元や額が主なお悩みであれば、こめかみリフトや前額リフトが適している場合もあります。
ダウンタイムも考慮する
切開範囲が広くなるほど、一度に改善できる範囲も広がります。一方で、術後の腫れや回復期間も長くなる傾向があります。ご自身のライフスタイルや、お仕事・ご予定なども考慮しながら術式を選ぶことが大切です。
年齢ではなく、お顔の状態で選ぶ
「30代だからミニリフト」「50代だからフルフェイスリフト」というように、年齢だけで術式が決まるわけではありません。同じ年代でも、たるみの原因や程度、骨格、皮膚の状態は一人ひとり異なります。そのため、実際のお顔の状態を診察したうえで、ご自身に合った術式を選ぶことが重要です。
NEXUS CLINICのフェイスリフト

NEXUS CLINICでは、形成外科専門医である山崎医師がフェイスリフトを担当しています。
ミニフェイスリフトからフルフェイスリフト、前額リフトまで幅広い術式に対応しており、SMAS法・ディーププレーン法のいずれにも対応可能です。一人ひとりのお顔の状態やご希望に合わせて、適した術式をご提案しています。
対応術式
- ミニフェイスリフト(皮膚切除)
- こめかみリフト・もみあげリフト
- 額縮小リフト・前額リフト
- フルフェイスリフト
- フルフェイスネックリフト
一人ひとりの状態に合わせた術式選択
お顔全体のバランスやたるみの状態、骨格、皮膚の状態を診察したうえで、適した術式をご提案します。「どのフェイスリフトが自分に合っているか分からない」という方も、お気軽にご相談ください。
他治療との組み合わせ
フェイスリフトは単独で行うだけでなく、ペリカン手術、バッカルファット除去、マリオネットリフト、脂肪吸引、ヒアルロン酸注入などを組み合わせることで、より自然でバランスの良い仕上がりを目指せる場合があります。また、お顔の状態によっては、フェイスリフト以外の治療をご提案することもあります。
切開の「範囲」と「深さ」が、仕上がりを決める
フェイスリフトは、どこをどこまで切開するか、そしてどの層まで処理するかによって、効果の出方もダウンタイムも変わります。術式名だけで判断するのではなく、自分のたるみの状態・部位・生活スタイルを踏まえて選ぶことが、後悔しない選択への近道です。
気になる術式や疑問点があれば、まずはカウンセリングで現在の状態を確認してみることをおすすめします。
技術指導医 山崎 俊
形成外科医として18年、美容外科医として10年以上の豊富な経験を持ち、数多くの外科施術を手がけてきた実力派ドクター。日本形成外科学会専門医・指導医として、再建やマイクロサージャリーの分野にも精通しています。
フェイスリフト、目周りの切開手術、クマ取り、鼻手術、乳房手術など幅広い施術に対応し、形成外科で培った確かな技術と知識を美容医療に応用。常に安全性と確実性を重視した診療を行っています。
穏やかで丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くのお客様から厚い信頼を得ています。