
フェイスリフトは、たるみを根本から改善できる効果が期待できる一方で、「不自然な仕上がりにならない?」「失敗したら取り返しがつかないのでは?」と不安を感じる方も少なくありません。
しかし、フェイスリフトの失敗には原因があり、術式の選択や医師選び、カウンセリングの内容によってリスクを減らすことができます。この記事では、フェイスリフトでよくある失敗例や原因、失敗しないためのクリニック選びのポイントについて分かりやすく解説します。
フェイスリフトでよくある失敗例
目が吊り目になった
引き上げる方向(ベクトル)や力のかけ方のバランスが適切でない場合、目尻付近の組織が強く引っ張られ、不自然な印象になることがあります。フェイスリフトでは、横方向や斜め上方向など複数のベクトルを組み合わせながら、一人ひとりの骨格やたるみの状態に合わせてデザインすることが重要です。
効果が物足りなかった
「思っていたほど変化を感じられなかった」というケースもあります。フェイスリフトには改善できる範囲があり、術前の期待とのギャップによって「失敗だった」と感じることもあります。期待できる効果や仕上がりについて、事前に十分な説明を受けておくことが大切です。
左右差が生じた
左右の引き上げ方や固定位置に差があると、仕上がりに左右差が生じることがあります。また、多くの方はもともと骨格や筋肉の付き方に左右差があるため、それを考慮したデザインも重要です。
傷跡が目立つ
フェイスリフトは切開を伴う手術のため、術後しばらくは傷跡が残ります。ただし、耳の周囲やこめかみの生え際など、できるだけ目立ちにくい部位を切開するため、3ヶ月〜半年ほどで目立ちにくくなることが一般的です。
※ケロイド体質の方は、術前に医師へ相談しておくことが大切です。
神経障害などの合併症
フェイスリフトは外科手術であるため、神経障害や感染などの合併症が起こる可能性があります。顔面神経の近くを操作する手術のため、ごく稀に神経障害が生じることがありますが、多くは一時的で、時間の経過とともに改善します。
失敗が起こる主な原因

引き上げる方向・量の調整不足
フェイスリフトの仕上がりは、「どの方向へ」「どの程度」引き上げるかというデザインによって大きく左右されます。引き上げる方向や強さのバランスが適切でないと、引きつった表情や吊り目、不自然な仕上がりにつながることがあります。
医師の経験・技術力不足
フェイスリフトは、顔の解剖を深く理解したうえで行う高度な手術です。SMAS層の処理や神経・血管への配慮、縫合技術など、医師の経験や技術が仕上がりや安全性に大きく影響します。
術式の選択ミス・適応の見極め不足
たるみの程度や部位に対して術式が合っていないと、十分な効果が得られなかったり、過剰な手術範囲になることもあります。あくまでお客様の希望に沿ってですが、軽度のたるみにフルフェイスリフトを選ぶ必要は少なく、逆に重度のたるみにミニリフトだけでは効果が出にくいこともあります。
カウンセリングでのイメージ共有不足
「思っていた仕上がりと違った」という後悔は、術前のイメージ共有が十分でなかったことが原因となるケースもあります。カウンセリングでは、ご希望を伺うだけでなく、医学的に実現できることや限界についても丁寧に説明し、仕上がりのイメージを共有しておくことが大切です。
術後管理も重要なポイント
術後の生活上の注意を守れなかったことが、結果として術後の経過に影響する場合があります。飲酒や激しい運動は血流を促進し、腫れや内出血、血腫などのリスクを高めることがあります。また、圧迫などの術後管理が不十分な場合は、腫れやむくみが長引くこともあります。良好な経過につなげるためにも、医師の指示に従って過ごすことが大切です。
失敗と勘違いしやすいケース

腫れや内出血はダウンタイム中の自然な経過
術後2週間程度は腫れや内出血が残るため、「顔が変になった」「左右差がある」「手術前の方が良かったかも」と不安になる方も少なくありません。しかし、多くはダウンタイム中にみられる一時的な変化です。完成の目安は術後3〜6か月とされているため、焦って失敗と判断せず、気になることがあれば担当医へ相談しましょう。
ほうれい線は完全にゼロにはならない
フェイスリフトに期待される効果として多いのが、「ほうれい線をなくしたい」というご希望です。しかし、ほうれい線は頬の構造だけでなく、骨格や鼻翼基部(小鼻の付け根)の高さなども影響するため、フェイスリフトだけで完全にゼロにすることはできません。目立ちにくくすることは可能ですが、完全になくすことを目的とした手術ではありません。
手術しても加齢は続く
フェイスリフトは加齢によるたるみを改善する手術ですが、その後も自然な老化は続きます。そのため、「数年経って再びたるみが気になってきた」という状態は、必ずしも手術の失敗ではありません。効果を長く維持するためには、スキンケアや美容施術を取り入れたり、必要に応じて追加治療を検討したりすることも選択肢の一つです。
失敗しないためのクリニック選びのポイント

フェイスリフトの経験が豊富な医師が担当しているか
フェイスリフトは、顔面の解剖学的な知識と高度な外科技術が求められる手術です。そのため、フェイスリフト他院修正の経験、症例数、症例写真なども確認し、総合的に医師を選ぶことが大切です。
形成外科専門医であることは、解剖学や組織の扱いについて専門的な研修を受けている一つの目安となります。ただし、専門医資格だけで技術力を判断することはできません。
症例写真を十分に公開しているか
クリニックが公開している症例写真は、仕上がりの傾向を確認するための重要な手がかりです。掲載数が多く、完成形だけでなく術後の時間経過も含めた写真が公開されているクリニックは、それだけ実績と自信があるといえます。
術式の選択理由を丁寧に説明してくれるか
「なぜこの術式を勧めるのか」「どの層まで処理するのか」を丁寧に説明してくれるかどうかも重要です。患者さんの状態を見極めたうえで術式を提案しているかどうかが、仕上がりの自然さと安全性に直結します。
「できないこと」も正直に伝えてくれるか
ほうれい線を完全に消すことはできない、術式によって限界があるなどの、「できないこと」を正直に伝えてくれるクリニックは、患者さんの期待値を適切に管理しようとしています。良いことだけを並べるカウンセリングより、制限もきちんと説明してくれる医師の方が信頼できます。
価格だけでクリニックを選ばない
フェイスリフトは高度な技術と経験が求められる手術です。相場と比較して低価格で提供しているクリニックがあった場合には、「なぜその価格で提供できるのか」という背景まで確認することが大切です。例えば、執刀医の経験や採用している術式、手術時間、アフターフォローの内容などによって費用が異なることがあります。
失敗したと感じたらどうする?

まずは担当医へ相談する
術後に気になる症状や仕上がりへの不安がある場合は、まず施術を担当した医師へ相談しましょう。 手術中の状態や実際にどのような処置を行ったかは、執刀医だからこそ把握している情報があります。
そのため、自己判断でマッサージをしたり、他院を受診したりするのではなく、まずは現在の状態がダウンタイムによるものなのか、対応が必要な状態なのかを確認することが大切です。
修正手術になるケースもある
明らかな左右差や引きつれなどは、状態によって修正手術を検討する場合があります。ただし、フェイスリフトは一度剥離・移動した組織を元に戻せる手術ではないため、すべてのケースで修正できるわけではありません。また、修正手術は初回手術より難易度が高くなることも多く、慎重な診断が必要です。
焦って再手術しないことが大切
フェイスリフトの完成までは一般的に術後3〜6か月かかります。腫れや組織の硬さが残っている段階では、本来の仕上がりを正しく判断できません。修正が必要かどうかは十分に経過をみたうえで、担当医と相談しながら判断することが大切です。
フェイスリフトで失敗しないために
フェイスリフトの失敗は、医師の技術や術式選択、カウンセリングでの情報共有不足など、さまざまな要因によって起こる可能性があります。一方で、クリニック選びや術前の十分な相談によって、多くのリスクは軽減することができます。
大切なのは、「価格」だけで判断するのではなく、フェイスリフトの経験が豊富な医師か、症例写真や実績を十分に確認できるか、ご自身に合った術式を提案してくれるかという点です。
NEXUS CLINICでは、一人ひとりのお顔の状態やご希望を丁寧に診察し、ミニフェイスリフトからフルフェイスリフト、ディーププレーン法まで適した術式をご提案しています。フェイスリフトで失敗したくない方や、術式選びに迷われている方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
技術指導医 山崎 俊
形成外科医として18年、美容外科医として10年以上の豊富な経験を持ち、数多くの外科施術を手がけてきた実力派ドクター。日本形成外科学会専門医・指導医として、再建やマイクロサージャリーの分野にも精通しています。
フェイスリフト、目周りの切開手術、クマ取り、鼻手術、乳房手術など幅広い施術に対応し、形成外科で培った確かな技術と知識を美容医療に応用。常に安全性と確実性を重視した診療を行っています。
穏やかで丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くのお客様から厚い信頼を得ています。