
クレーター肌の“構造的問題”と、治療の限界
ニキビ跡がクレーター状に残る原因は、単に肌表面の炎症跡だけではありません。肌の深部、真皮層〜皮下組織における瘢痕化・癒着が、皮膚を内部から引き込む形で陥没を固定してしまっていることが多いのです。この癒着がある限り、いくら肌表面を再生しても、凹凸そのものは劇的には改善しません。これが、フラクショナルレーザーやダーマペン、ポテンツァですら「限界がある」とされてきた理由です。
BLESSINGはなぜ“構造的再構築”が可能なのか
BLESSING(ブレッシング)は、ポテンツァの開発チームが「課題解決」を目的として開発した機種です。最大の革新は、特許取得済みの「DRSモード」にあります。このDRSモードには、以下の二大要素が組み込まれています。
1. 傾斜ニードルによる高周波熱と物理的刺激
BLESSINGでは、従来の垂直ニードルではなく、「45度に傾斜した極細ニードル」を採用。これにより、
- より広範囲に高周波(RF)熱が届く
- 真皮層全体への立体的な加熱と刺激が可能
- 繊維癒着を物理的に“剥がす”ようなサブシジョン的動作が可能に
「広範囲で立体的な高周波熱」は、皮膚のタイトニング(引き締め)が見込まれ、「サブシジョン効果」では、癒着型クレーターに対して構造的アプローチを可能にしている最大のポイントです。
2. ダイレクトインジェクション機能(針先から薬剤を直接注入)
もう一つの革新は、ニードルの先端から直接薬剤を注入できる構造です。ポテンツァ(ドラッグデリバリー)は、針を抜いた際に空気の陰圧を利用し薬剤導入が行われていました。BLESSINGでは、皮膚内の狙った層へ針先から薬剤を届けることが可能となりました。真皮層や皮下の癒着を剥がしてできた空間に、肌育製剤をダイレクトに注入できるという“構造の再構築+栄養供給”のダブルアクションが成立することで、肌の自己再生力を最大化にし、肌質改善が見込まれます。
開き毛穴、たるみ毛穴も、BLESSINGによる新・毛穴治療
BLESSINGは、毛穴治療においても強力な治療です。毛穴の開きには、皮脂の過剰分泌やたるみによる形状変化、炎症性ダメージ後の変性など、複数の要因が複雑に絡み合っています。これらの根底には、真皮層の構造的なゆるみや支持組織の劣化があると言えるでしょう。
BLESSINGでは、RF熱で真皮層の張力と代謝を高めながら、毛穴周囲に集中的にスキンブースターを注入することで、毛穴一つひとつの「構造的再構築」を促します。さらに、ポリ乳酸(PDLLA)とヒアルロン酸を複合したスキンブースター「ジュベルック(Juvelook)」を注入することで、コラーゲン生成を持続的に刺激しながら、水分保持力も高めるため、たるみ毛穴や硬化した毛穴周囲の繊維組織にも相性が良く、治療効果を最大限に引き出すことができます。
BLESSINGは、毛穴・クレーター以外のお悩みにもおすすめ
BLESSINGは、毛穴やクレーター治療に限らず、シワ・ハリの低下・ツヤ不足・キメの乱れなど、加齢やダメージによる肌全体の悩みにも高い効果を発揮します。真皮層に高周波で熱エネルギーを与えながら、肌育製剤をピンポイントで注入することで、肌の深部から弾力と潤いを回復させ、明るく滑らかな肌質へ導きます。顔全体の若返り治療としても有用です。
施術の概要
- 所要時間:約90分
- 流れ:洗顔→表面麻酔20〜30分塗布→照射
- ダウンタイム:点状出血、赤みが3〜5日程度(個人差あり)
- 推奨回数:3〜5回
施術後は、保湿・UVケアの徹底、医師の指導に基づくアフターケアが必要となります。
毛穴クレーター改善の鍵は“表面”でなく“構造”にあった──BLESSINGの真価
毛穴やクレーターの治療は、表面を整えるだけでは限界があります。BLESSINGは、肌の深い部分にアプローチして、内側からしっかり立て直す新しい治療機器です。また、ハリやツヤを出すアンチエイジング効果も期待できるので、毛穴・クレーターだけでなく、肌全体の若返りにもおすすめ。肌悩みに本気で向き合いたい人にこそ、おすすめしたい治療です。
▶ネクサスクリニックの無料カウンセリング予約はこちら

医師 冨岡 紗友里
東邦大学大橋病院麻酔科を経て大手美容皮膚科で経験を積み、都内院長に就任。
自分自身がとても肌に悩んできた経験から「遠回りしない、適切な美容医療」で患者様を幸せにしたいと切に思って誠実な診療を心がけている。
治療機器や注入施術の豊富な経験はもちろんのこと、個々に合ったスキンケアや根拠に基づいた栄養医学で体内外から"歳を重ねても美しい肌"を患者様と共に作ることに励む。
注入やスレッドで似合わせアンチエイジングも得意とし、プライベートでは一児の母である。