クマ取りの施術を検討する際、多くの人が気になるのが「ダウンタイムはどれくらい?」という点です。ダウンタイムとは、美容医療の施術後に腫れや内出血が起きる回復期間のこと。目元は顔の中でも目立つパーツのため、ダウンタイム期間によっては「周囲に気づかれるのでは?」「仕事を休まなければならないのでは?」などと不安を感じる方もいるでしょう。
クマにはいくつかの種類があり、それによって適したクマ取りの施術方法は違います。施術の種類によってダウンタイムの期間も異なるため、それに合わせたスケジュール調整が必要です。
この記事では、「クマ取りとは何か?」という基本から、ダウンタイムのよくある症状、施術ごとの期間、ダウンタイムを長引かせない過ごし方までを解説します。
クマ取りとは?
クマ取りとは、目の下にできる「クマ」と呼ばれる影や色味を改善する美容医療のことです。
クマには複数の種類があり、原因によって「茶クマ」「青クマ」「黒クマ」などと呼ばれています。美容医療で改善が期待できるのは、主に皮膚のたるみや眼窩脂肪の突出で目の下に影ができる黒クマと、目の下の皮膚が薄く、その下の血管が透けて青黒く見える青クマです。
クマ取りは、クマの種類や状態に応じて適切な施術を選ぶことが重要です。色素沈着などが原因の茶クマの場合は、レーザー治療や内服薬が用いられることもあります。
経結膜脱脂
経結膜脱脂は、下まぶたの裏側(結膜側)から余分な脂肪を取り除く施術です。皮膚を切らずに脂肪を除去できるため、外側に傷跡が残らず、ダウンタイムも比較的短めです。主に黒クマに効果があり、脂肪の膨らみを取り除くことで影による黒クマを軽減します。
裏ハムラ
裏ハムラは、正式には経結膜眼窩脂肪移動術といいます。目の下の膨らんだ脂肪をくぼみに移動させる施術ですが、下まぶたの裏側(結膜側)から切開するため、傷跡は見えません。高度な技術が必要で、くぼみと脂肪による膨らみの両方を同時に改善できる点が特徴です。
切開ハムラ
切開ハムラは、正式には経皮眼窩脂肪移動術といいます。下まつ毛キワの皮膚を切開し、眼輪筋・眼窩隔膜を開いて脂肪を下方に移動し、さらに皮膚や筋肉のたるみも同時に処理する高度な手術です。年齢により脂肪の膨らみだけでなく、目の下の強いたるみやシワも同時に改善したい方にオススメです。
切開を伴うためダウンタイムは一番長くなりますが、より長期的な効果が期待できます。傷跡の心配をされる方もいますが、下まぶたのまつ毛のキワは、他の目周り切開と比較すると綺麗に治りやすい部位です。不安な方は症例写真で確認すると良いでしょう。
脂肪注入
脂肪注入は、自身の太ももなどから採取した脂肪を処理し、目の下のくぼみに注入する施術です。
ほかの施術と組み合わせて行われることも多く、脱脂だけでは目の下が凹んでしまう可能性のある方や、ハムラで脂肪移動をしても、完全にくぼみが埋まらないような方には併用をオススメすることがあります。また、目の下だけでなく、額、こめかみ、頬、法令線などにも同時注入することができるため人気の施術です。
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クマ取りのダウンタイムの症状
クマ取りの施術後は、体の自然な回復反応としてさまざまな症状が現れます。通常は時間の経過とともに落ち着いていきますが、不安になる方も多いでしょう。ここでは、代表的なダウンタイム中の症状について解説します。
腫れ(むくみ)
最も多く見られる症状が腫れやむくみです。目の下がふくらんで見えたり、左右差が出たりこともあります。特に、術後1〜3日は腫れが強く出やすく、朝方に目立つ傾向があります。時間の経過とともに自然に引いていくので、あまり神経質にならずに安静に過ごすことが大切です。
内出血
施術の際に毛細血管が傷つくことで、内出血が起こることがあります。アザのように見え、見た目に影響することも。1〜2週間ほどで徐々に薄くなり、完全に消えるまでには3週間程度かかる場合もあります。メイクでカバーできることも多いですが、無理にさわらないようにしましょう。
違和感
目元の皮膚の突っ張り感、軽い異物感が出る場合もあります。これは術後の腫れや組織の再構築による一時的な反応であり、通常は1ヵ月程度で落ち着いていきます。
違和感が強く続いたり、悪化したりする場合は、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
痛み(重い感じ、鈍痛)
強い痛みを感じることは少ないですが、鈍い痛みや重さを感じる方もいます。特に目を動かしたときやまばたきをする際に違和感を覚えることがあるでしょう。1〜2週間程度で改善することがほとんどです。
気になるときは、痛み止めを服用することもひとつの方法です。施術したクリニックで処方されていないときは、市販の痛み止めを服用しても差し支えありません。
クマ取りのダウンタイム
クマ取りのダウンタイムは、施術方法や体質によって異なります。腫れやむくみ、内出血といった症状が現れますが、その程度や回復までの期間は施術の種類によって変わるでしょう。一般的に、切開を伴わない施術はダウンタイムが短めですが、脂肪の移動や皮膚の切開を伴う施術では、より長いダウンタイムを要します。
経結膜脱脂法のダウンタイム:2週間〜1ヵ月
経結膜脱脂法のダウンタイムは2週間〜1ヵ月程度です。ただし、強い腫れや内出血は1週間程度で落ち着いていくでしょう。最終的な完成までにかかる期間は1ヵ月程度です。
経結膜脱脂法は、皮膚を切らずに施術を行うため、外見的な傷跡が残りません。内出血のリスクも比較的少ないです。ダウンタイム中も強い症状が出にくく、日常生活への影響が少ない点が特徴です。
裏ハムラ法のダウンタイム:1〜3ヵ月程度
裏ハムラ法の施術後、腫れやむくみ、内出血が落ち着いてくるのが2週間~1ヵ月程度です。早ければ1ヵ月程度で自然に近い状態になりますが、完成するまでには3ヵ月程度を目安とするといいでしょう。
切開ハムラ法(ハムラ法)のダウンタイム:3ヶ月〜半年程度
切開ハムラ法は皮膚の切除を伴うため、他の施術に比べてダウンタイムが長めで、完成するのは3ヶ月〜半年程度です。ただし、術後2週間~1ヵ月程度で腫れやむくみ、内出血は落ち着いていき、自然な印象になります。1ヵ月程度経過すれば周囲に気づかれることは少ないでしょう。
クマ取りのダウンタイムを長引かせないために
クマ取り施術後のダウンタイムを長引かせず、できるだけ軽くするためには、日常生活での過ごし方が重要です。ここでは、ダウンタイムを長引かせないための対策を紹介します。
安静にする
最も大切なのは、術後しばらくは安静に過ごすことです。血流がよくなったり、血圧が上がったりするような行動(激しい運動、長風呂、サウナ、飲酒、強くいきむなど)は、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、最低でも1週間は控えてください。
また、目元をこすったり掻いたりする行為は避け、皮膚に刺激を与えないようにしましょう。
目の周りを冷やす
術後3日程度は、目元を冷やすことで腫れや炎症を抑えることができます。肌を刺激しないよう保冷剤を使う際は、直接肌に当てず、ガーゼやタオルで包んで使用するようにしましょう。
枕を高めにする
寝るときに枕を少し高くすることで、腫れやむくみを抑える効果があります。特に術後1週間ほどは、うつぶせ寝や顔を圧迫するような寝姿勢は避け、仰向けで寝るのがおすすめです。
また、顔を心臓の高さより下げる行為は控えましょう。腫れを助長させたり血腫のリスクが上がります。
クマ取りのダウンタイムを正しく過ごそう
クマ取りのダウンタイムは、施術方法や個人の体質によって異なります。腫れや内出血は一時的なものであり、時間の経過で必ず落ち着いていくもの。無理にダウンタイムを短縮しようとせず、ある程度の期間を見越してスケジュールを調整することが大切です。クマ取り施術を検討する際は、施術内容だけでなく、その後のダウンタイムも含めてしっかりと理解しておきましょう。
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院長 酒井 知子
外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。