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顔の脂肪注入のダウンタイムは?腫れや痛みの経過と早く引かせるコツ

脂肪注入は「自分の脂肪で自然にボリュームアップできる」人気の施術ですが、気になるのがダウンタイムです。腫れや内出血、硬さなどの経過はヒアルロン酸とは大きく異なり、事前の理解がないと「思っていたのと違う」と不安につながることもあります。

だからこそ、どんな経過が一般的で、どこに注意すべきかを知っておくことが大切です。このコラムでは、脂肪採取部位と注入部位それぞれのダウンタイムをわかりやすくまとめ、安心して施術に臨めるように解説していきます。

顔の脂肪注入のダウンタイムとは

顔の脂肪注入のダウンタイムとは、施術後に生じる腫れや内出血、痛みなどが落ち着き、自然な状態に戻るまでの回復期間のことを指します。

他の手術と比較し特徴的なのは、「注入部位」と「採取部位」の両方にダウンタイムが出る点です。脂肪を移植した顔は、定着が馴染む過程で一時的にむくんで見えたり、内出血が生じます。また、採取部位にも筋肉痛のような違和感が出るのが特徴です。こうした症状は多くの場合、時間とともに改善していきますが、施術の特性を理解したうえで臨むことが、満足度の高い結果につながります。

ダウンタイムの期間と症状

腫れ・むくみ

脂肪注入後にもっとも多いのが、注入部位の腫れやむくみです。施術直後から少しずつふくらみが出てきて、2〜4日目が最もピークで目立つ時期です。不安に感じる方も多いですが、これはあくまで一時的な反応です。ピークを越えるとゆっくり落ち着きはじめ、1〜2週間ほどで自然な印象に戻ります。完全に馴染むまでは2週間〜1ヶ月ほどかかることもありますが、日常生活が大きく制限されるほどではありません。また、注入する部位や、脂肪の量によっても腫れ方は変わるため、個々で経過に違いが出る点も知っておくと安心です。

痛み

脂肪注入では、脂肪を採取した部位と注入部位の両方に、鈍い痛みを感じることがあります。注入した部分の痛みは、軽い違和感に近く、強く我慢しなければならないような痛みではありません。

一方、脂肪を採取した太ももや臀部には、筋肉痛のような痛みが1〜2週間ほど続くことがあります。歩く、立ち上がるなどの動作で響くこともありますが、日常生活ができなくなるほど強い痛みではありません。痛みのピークは施術後2〜3日目で、その後はゆっくりと落ち着いていきます。

多くの方は鎮痛剤なしでも過ごせますが、不安やつらさがある場合は、クリニックで処方された痛み止めを内服することで楽になります。

内出血

脂肪注入では、注射針が毛細血管に触れることで青紫の内出血が出るだけでなく、脂肪を注入した部位全体に広がる黄色い内出血が見られることがあります。脂肪が皮下に広がる影響で、部分的な青あざとは別に、全体が黄色〜黄緑っぽく見えることもあります。これらは経過とともに色が変化し、1〜2週間ほどで徐々に薄くなっていくことが多いです。

内出血はメイクでカバーしながら過ごせるケースがほとんどで、気になる場合はコンシーラーなどを使うと安心です。脂肪を採取した太ももにも内出血が出ることがありますが、服で隠れる部位のため、日常生活で大きく目立つことは少ないでしょう。

その他の症状

注入部位に熱感や赤み、軽い炎症反応が起こることがあります。これらは体が治癒しようとする自然な反応で、数日以内に落ち着くことがほとんどです。また、稀に皮膚にかゆみやしびれを感じる方もいらっしゃいますが、これらも一時的な症状で、改善していきます。

部位別ダウンタイムの違い

額・おでこ

額への脂肪注入は、ふっくらとした丸みをつくれる人気の高い施術ですが、ダウンタイムが比較的しっかり出やすい部位でもあります。施術後数日は額が大きく張ったように見え、腫れの影響でまぶたや鼻根(鼻の付け根)まで浮腫むことがあります。見た目の変化に驚く方もいますが、ほとんどは一時的な反応で、1週間ほどすると落ち着き始め、2週間ほどでかなり自然な形に近づいていきます。

頬のこけやくぼみを改善する脂肪注入は、比較的ダウンタイムが軽めの部位です。施術後に腫れは出るものの、額やまぶた、鼻根と比べると目立ちにくく、日常生活にも大きな支障は出にくいのが特徴です。

こめかみ

こめかみのくぼみを埋める脂肪注入も人気の施術です。単体では腫れが出にくい部位ですが、施術後2〜3日は、こめかみから目の外側にかけて腫れぼったく見えることがあります。1週間ほどで落ち着いてくるため、内出血が出ても髪で隠せる位置のため、日常生活への影響は比較的少なめです。

涙袋・目元

涙袋や目の下のくぼみへの脂肪注入は、とてもデリケートな部位のため、腫れや内出血が出やすい傾向があります。目の周りの皮膚は薄く、血管も多いためです。施術後数日間は、まぶたが腫れぼったく見えたり、目が開けにくく感じたりすることもあります。腫れが落ち着くまでは、アイメイクを控えめにすると安心です。

腫れやすい部位ではありますが、クマ取り手術などと組み合わせることで、より自然な若返り効果を得やすくなります。

ほうれい線・口元

ほうれい線やマリオネットラインへの脂肪注入も人気の部位です。施術後数日間は、口元が膨らんで見えたり、話したり食事をしたりするときに軽い鈍痛が気になることもありますが、1週間ほどで自然な状態に落ち着いてきます。

ダウンタイムを短くする方法・施術後の過ごし方

施術直後の過ごし方

施術後は、血流が増えるような行動を控えることが大切です。激しい運動やサウナ、長時間の入浴、飲酒や喫煙は、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、1週間程度は避けましょう。シャワーは問題ありませんが、湯船に長く浸かるのは控えましょう。

また、脂肪の定着率を上げるためにも、施術後は十分な休息を取ることが重要です。無理をせず、できるだけ安静に過ごすようにしましょう。

冷やして安静にする

施術直後に患部を軽く冷やすことで、腫れを最小限に抑えることができます。保冷剤をタオルで包んで、注入部位に5〜15分程度当てましょう。ただし、冷やしすぎると血行が悪くなりすぎるため、長時間の冷却は避けてください。

また、顔への施術を受けた場合は、就寝時に枕を高くして頭を上げると、血液が心臓に戻りやすくなり、むくみや腫れが軽減されます。横向きで寝ると、注入部位が圧迫されて痛みを感じることがあるため、できるだけ仰向けで寝るようにしましょう。

避けるべき行動

注入部位を強く押したり、マッサージをするのは控えましょう。せっかく注入した脂肪が広がってしまったり、定着率が下がってしまう可能性があります。

表情を作るのも、施術後数日間は控えめにした方が、脂肪の定着率が上がります。大きく笑ったり、口を大きく開けたりする動作は、できるだけ避けるようにしましょう。

メイクや洗顔について

洗顔やメイクは、翌日から可能です。ただし、メイクは針穴部分を避けて行い、注入部位を強く押したり擦ったりしないよう注意しましょう。クレンジングや洗顔も優しく行い、タオルで拭く際は軽く押さえるよう心掛けると安心です。

脂肪採取部位のダウンタイム

脂肪を採取した部位は、個人差がありますが内出血が出やすく、全体が真っ青に見えることもあります。筋肉痛のような鈍い痛みが1〜2週間ほど続くこともあり、歩いたり階段を上り下りするときに強い痛みを感じる場合がありますが、日常生活に大きな支障が出ることは少ないです。

採取部位は服で隠せることが多いため、工夫して過ごすと安心です。施術後1週間ほどは、サポーターやガードルで圧迫固定すると、腫れや内出血が抑えられ、痛みも和らぎやすくなります。

理想のお顔を手に入れるために

顔の脂肪注入では、施術後に腫れや痛みを感じることがあります。注入した部分だけでなく、脂肪を採取した太ももにも生じるため、全体の経過を知っておくと安心です。また、施術後は無理せず安静に過ごし、腫れや痛みがある間は優しく過ごすことで、落ち着きも早く、脂肪もなじみやすくなります。

一時的な腫れやむくみはありますが、少しずつ落ち着いていきますので、焦らず経過を見守ることが大切です。こうしたポイントを知っておくと、より安心して施術に臨めるでしょう。

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この記事の監修者
酒井 知子

院長 酒井 知子

外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。