最近、美容クリニックで注目を集めているポテンツァは、SNSやクリニックの公式サイトでもビフォーアフター写真を目にする機会が増えてきました。その変化に、「こんなに変わるの？」と驚いた方も多いのではないでしょうか。
今回は、ポテンツァのビフォーアフター写真から分かる効果や、症例写真を見るときのポイントについて詳しく解説していきます。
ポテンツァとは？効果が現れやすい肌悩み
ポテンツァは、マイクロニードルとRF(ラジオ波)を組み合わせた最新の美肌治療機器です。従来のマイクロニードル治療と比べて、より効果的に肌の深層部にアプローチできるのが特徴です。
極細の針で肌に微細な穴を開けながら、同時にラジオ波のエネルギーを真皮層に届けることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。この「針」と「熱」のダブル刺激が、肌の再生力を高めてくれます。
※ドラッグデリバリーは「針」と「熱」に加え、「薬剤導入」も行います。
ポテンツァが得意とする肌悩み
ポテンツァは、幅広い肌悩みに対応できる万能な治療として知られています。特に効果が現れやすいのは以下のような症状です。
ニキビ跡・クレーター
凹凸のあるニキビ跡は、ポテンツァが最も得意とする分野の一つです。真皮層に直接働きかけることで、肌の内側からふっくらと押し上げるような効果が期待できます。
毛穴の開き
たるみ毛穴や開き毛穴も、コラーゲン生成が促されることで徐々に引き締まっていきます。特に頬の毛穴の変化は、ビフォーアフター写真でも分かりやすい部分です。
小じわ・たるみ
肌のハリや弾力が失われることで現れる小じわやたるみにも効果的です。肌の土台から立て直すような作用があります。
肝斑・色素沈着
専用のチップを使うことで、肝斑などの色素治療へのアプローチもできます。従来は限られた治療しか選択肢がなかったため、近年注目されています。下記の記事で詳しく解説しています。
ポテンツァは肝斑に効果がある？悪化リスクと正しい治療ポイントを解説
ポテンツァのビフォーアフター写真から見る変化
実際のビフォーアフター写真を見ると、ポテンツァの効果がより具体的にイメージできます。ここでは、症状別にどのような変化が見られるのかを症例写真と併せてご紹介します。
※全てNEXUS CLINICの症例写真となります。
① ニキビ・ニキビ跡の改善例
ニキビ・ニキビ跡のビフォーアフター写真で特に分かりやすいのが、肌表面の凹凸の変化とニキビ跡による赤みの改善です。綺麗に改善している場合、肌全体が均一な質感へと近づいていきます。
多くの症例では、3回前後の施術から「なんとなく変わってきた」と実感される方が多く、完全に消えるというよりも「以前ほど気にならなくなった」と感じられる仕上がりを目指します。
② 毛穴改善例
毛穴のビフォーアフターでは、頬を中心に毛穴が引き締まっていく様子が確認できます。右側の写真に写っている粒は、VISIAによる毛穴数を示したもので、治療後には数そのものが減少していることが分かります。
毛穴が引き締まることで光の反射が均一になり、肌全体が明るく見える点も特徴です。
③ 赤みの改善例
顔全体に出ていた赤みが落ち着き、肌の色調が均一になっていく過程が分かります。
治療前は血管の拡張や炎症の影響で赤く見えていた部分が、施術を重ねることでやわらいだ印象に変化します。赤みが引くことで、肌全体が白く透明感が出た印象になります。
④ 肝斑の改善例
肝斑のビフォーアフターでは、頬に広がっていたもやっとした色ムラが、徐々に薄くなっていく様子が見て取れます。急激に消えるというより、回数を重ねるごとに少しずつトーンが整い、自然な明るさへ近づいていくのが特徴です。
肝斑が落ち着くことで、顔全体の印象も明るくなりました。
ビフォーアフター写真を見る際の注意ポイント
クリニックのサイトやSNSで公開されているビフォーアフター写真ですが、参考にする一方で、正しく見ないと誤解してしまうこともあります。
ビフォーアフター写真を見る際は、撮影条件がそろっているかを確認することが大切です。照明や角度が違うだけでも、肌の凹凸や色味の見え方は大きく変わってしまいます。
その中でも、VISIAなどの肌診断機で撮影された写真は、条件が常に一定で加工も行われないため、変化を客観的に確認しやすいのが特徴です。症例写真を見るときは、見た目の変化だけでなく、「どのように撮影されているか」にも注目してみましょう。
施術回数と期間を確認
「すごく改善してる」と思った写真が、実は10回や20回の施術後だった・・。なんてこともあります。何回の施術で、どのくらいの期間をかけた結果なのかは必ず確認しましょう。
一般的に、ポテンツァは1回でも効果を感じる方もいますが、お肌悩みを解決する場合は、3〜5回の施術が推奨されることが多いです。
個人差があることを理解する
ビフォーアフター写真は、あくまでも「その人の場合」の結果です。肌質、年齢、症状の程度、アフターケア、スキンケア、生活習慣など、さまざまな要因で効果には個人差があります。
同じような結果が必ず得られると期待しすぎず、参考程度に見るのが良いでしょう。カウンセリングで自分の肌状態に合わせた説明を受けることが大切です。
ビフォーアフターで差が出る理由
同じポテンツァ治療でも、ビフォーアフター写真の変化には個人差があります。その理由の一つが、使用するチップやモード、そして医師による治療設計の違いです。
チップの選択
ポテンツァには複数のチップがあり、それぞれ異なる目的に特化しています。ニキビ跡向けのチップ、肝斑治療用のチップ、毛穴・小じわ向けのチップなど、肌悩みに合わせて最適なものを選択することが重要です。
同じポテンツァ治療でも、どのチップを使うかで得られる効果は大きく変わってきます。
モード設定
照射のモードや出力の強さも、効果に影響する要素です。肌の状態や悩みの深さに応じて、適切なパワー設定を行う必要があります。
強ければ良いというものではなく、その人の肌質や耐性に合わせた調整が求められます。
医師による治療設計
最も重要なのが、医師による総合的な治療設計です。どのチップを使い、どんなモードで、どの部位にどれくらいの密度で照射するかを判断し、看護師へ正確に指示を出すことが最重要となります。こうした判断は、医師の経験値によって決まります。
同じ機器を使っていても、医師の設計次第でビフォーアフターの結果は大きく変わってくるのです。
クリニック選びで失敗しないために
ポテンツァの効果を最大限に引き出すには、技術力のある信頼できるクリニック選びが欠かせません。
症例写真の豊富さ
クリニックのウェブサイトで、どのくらいビフォーアフター写真が掲載されているかをチェックしましょう。症例数が多いクリニックは、それだけ経験豊富で様々なケースに対応できる可能性が高いです。
また、自分と似た肌悩みの症例があるかも確認ポイント。実際の改善例を見ることで、自分の場合の期待値もイメージしやすくなります。
カウンセリングの丁寧さ
初回カウンセリングで、医師がしっかりと肌状態を診察し、期待できる効果やリスクについて説明してくれるかは重要です。「絶対に治る」「すぐに効果が出る」といった断言をするクリニックには注意が必要です。正直に個人差やリスクについても説明してくれるクリニックの方が信頼できます。
アフターフォロー体制
施術後に何かトラブルがあった際、すぐに対応してもらえる体制が整っているかも確認しましょう。診察時間外の連絡先や、緊急時の対応方法などを事前に確認しておくと安心です。また、施術後の経過を写真で記録してくれたり、次回の施術プランを一緒に考えてくれたりするクリニックは、患者に寄り添った対応をしてくれると言えます。
ポテンツァのビフォーアフターで見る肌の変化
ポテンツァのビフォーアフター写真を見ると、施術によって肌のトーンが明るくなったり、毛穴や赤みが整ったりする変化が分かります。個人差はありますが、回数を重ねることで肌質が整い、全体の印象が徐々に変わっていく様子を実感できることが多いです。写真で変化を確認することで、「本当に効果があるのか」という不安を軽減でき、施術を続けるモチベーションにもつながります。施術前後の違いを目で見ることは、肌の変化を客観的に把握できるだけでなく、自分に合ったペースや回数を考える目安にもなり、安心して治療を選べるポイントになります。
医師 河合 朝奈
東京女子医科大学卒業後、総合病院にて形成外科の研鑽を積み、手術や皮膚科領域を含めた診療を担当。
その後複数の美容外科・美容皮膚科クリニックにて幅広く経験を積む。
レーザーを用いたシミ・ホクロ除去治療だけでなくアートメイク除去やタトゥー除去の綺麗に跡を残さない治療にこだわり、ヒアルロン酸での丸いおでこ形成、切らない小顔治療、ボトックスでの幸福感に満ちた表情作り、婦人科形成など得意とする。
親身で丁寧なカウンセリングと施術で患者様に寄り添うこと、安全で最善の美容医療を提供することをモットーとし、ナチュラルで魅力的な印象の仕上がりに患者様からの信頼も厚い。
