
眉下切開を検討している方の中には、すでにアートメイクをされている方や、これから検討している方もいらっしゃいます。その際によく挙がるのが、「両方受けることはできるのか」「どちらを先に行うべきか」といった疑問です。
眉下切開とアートメイクは基本的に併用可能です。ただし、施術の順序やタイミングによっては仕上がりに影響する場合もあるため、事前に計画を立てることが大切です。本コラムでは、併用する際の注意点や理想的なスケジュール、よくある疑問について整理します。
眉下切開とアートメイク、どちらを先に受けるべき?
まずは、多くの方が気にされる疑問から整理していきます。
眉下切開→アートメイクが推奨される理由
眉下切開を先に受けて、完全に回復してからアートメイクを受けるのが最も推奨される順序です。
眉下切開後は、皮膚のたるみが取れることで眉の位置や見え方が変わることがあります。術後の状態が安定してからデザインを検討することで、仕上がりに合わせたアートメイクが可能になります。
また、傷跡の位置も確認したうえで施術できるため、より自然に馴染ませやすくなります。眉下切開の変化を踏まえた上で眉を整える方が、全体のバランスは取りやすいでしょう。
アートメイク→眉下切開のリスク
すでにアートメイクをしている状態でも、眉下切開を受けること自体は可能です。ただし、いくつか注意すべき点があります。
眉下切開では眉毛の直下の皮膚を切除するため、術後に眉の位置や見え方がわずかに変わることがあります。その結果、入れていたアートメイクのバランスが崩れたり、眉が細く見えたりすることがあります。また、デザインの位置によっては、アートメイクの一部が切開範囲にかかり、色味が薄くなる、あるいは一部が失われる可能性も否定できません。
こうした変化を踏まえると、術後にアートメイクの調整や入れ直しが必要になるケースもあります。事前にその可能性を理解したうえで、計画を立てることが大切です。
同時施術はできない理由
眉下切開とアートメイクの同時施術は基本的に推奨されません。
眉下切開は切開を伴う手術で、傷ができます。その傷が治っていない状態でアートメイク(針で皮膚に色素を入れる施術)を受けると、感染のリスクが非常に高くなります。安全性と仕上がりの美しさを考えると、必ず適切な期間を空けて、それぞれの施術を受けることが重要です。
眉下切開前にすでにアートメイクをしている場合

すでにアートメイクをしている方が、眉下切開を検討する場合について見ていきましょう。
施術は可能だが、事前の共有が重要
アートメイクをしている状態でも、眉下切開を受けることは可能です。カウンセリングでは、その事実に加え、眉の形の理想や、術後にアートメイクを再度検討しているかなども伝えておくとよいでしょう。
医師は、アートメイクの位置やデザインを確認したうえで切開ラインを検討します。また、術後にどの程度の変化が生じるかをかを事前に確認しておくと良いでしょう。
術後に起こり得るアートメイクの変化
眉下切開後は、眉まわりの見え方、目元の変化で全体的にバランスが変わることが多いです。それに伴い、アートメイクとの位置関係やバランスに変化が生じる場合があります。これまで自然に見えていたデザインが、やや下に位置がズレたように感じたり、細くなったように感じることがあります。
こうした変化は程度に個人差がありますが、あらかじめ理解しておくことが大切です。
術後のアートメイク入れ直し
眉下切開によってアートメイクが変化した場合は、術後に入れ直すことができます。一般的には、施術後3〜6ヶ月経過し、傷が完全に安定してから、アートメイクサロンで相談しましょう。新しい眉毛の位置や形に合わせて、アートメイクをデザインし直すことができます。薄くなった部分や色味を足したい部分に、新たにアートメイクを入れることもできるため、最適なデザインを実現できるでしょう。
眉下切開後にアートメイクをする場合
次に眉下切開を受けた後に、アートメイクをする場合について見ていきましょう。
アートメイクを行う目安は術後6ヶ月以降
眉下切開後にアートメイクを検討する場合は、傷が十分に落ち着いてから行うことが前提です。目安としては、術後およそ6ヶ月以降がひとつの基準になります。赤みは3ヶ月ほどで軽減していきますが、見た目が落ち着いていても皮膚の内部ではまだ回復途中であることもあります。
早い段階でアートメイクを行うと、腫れがぶり返したり、色ムラが生じたりする可能性があります。焦らず、経過を見ながら適切な時期を判断することが大切です。
術後の眉に合わせたデザイン調整
術後は、眉の位置や形の変化を踏まえてデザインを見直します。細く感じられる眉を補ったり、やや下がり気味に見える眉を整えたりと、デザイン次第でバランスを調整することも可能です。傷跡が気になる場合も、工夫によって自然に馴染ませることができます。
眉下切開によって目元がすっきりすると、顔全体の印象も軽やかに変わります。その変化に合わせてアートメイクを調整することで、より洗練された印象へ整えていくことができます。
アートメイクアーティストへの情報共有
アートメイクアーティストには、眉下切開を受けたことを必ず伝えましょう。傷の状態や眉毛の変化を確認した上で、今の目元に最適なデザインを提案してもらえます。
理想的なスケジュール
眉下切開とアートメイクを両方受けたい場合の理想的なスケジュールをご紹介します。
推奨スケジュール
最もおすすめのスケジュールは以下の通りです。
- 眉下切開を受ける
- 抜糸(施術後約1週間)
- 腫れが落ち着く(施術後1〜2週間)
- 傷が安定する(施術後3〜6ヶ月)
- 半年後アートメイクを受ける
少し時間はかかりますが、長期的に見れば最も満足度の高い結果を得られる方法です。
長期的な計画の立て方
眉下切開とアートメイクの両方を希望する場合は、あらかじめスケジュールを見据えて計画を立てておくと安心です。まずは眉下切開の時期を決めましょう。長期休暇や予定の少ない期間など、ダウンタイムを確保できるタイミングを選ぶと無理がありません。
その後、術後およそ6ヶ月を目安にアートメイクを検討します。眉下切開ほど大きなダウンタイムはありませんが、赤みや色が濃く見える期間が1週間ほどあるため、その点も考慮しておくとよいでしょう。
眉下切開×アートメイクのよくある質問

Q1.アートメイクが薄くなったらどうする?
眉下切開後、アートメイクが薄くなったり消えたりした場合は、傷が完全に治ってから、アートメイクを入れ直すことができます。施術後6ヶ月経過し、傷が安定してから、アートメイクサロンで相談しましょう。
Q2.眉下切開の傷跡はちゃんとアートメイクで隠せる?
眉下切開の傷跡は眉毛のすぐ下に位置するため、眉毛がしっかりしている場合は目立ちにくい傾向があります。眉が薄い方や傷跡が気になる場合には、アートメイクで眉の下ラインをやや補うことで、自然にカバーすることが可能です。
なお、傷の真上は色素が定着しにくいこともありますが、デザインを工夫することでほとんど目立たない仕上がりが目指せます。
Q3.眉下切開後、どのくらいでアートメイクの色が安定する?
通常のアートメイクと同様に、施術後1〜2ヶ月程度で色が安定します。
ただし、眉下切開の傷がある部分は、通常の皮膚よりも色の定着が悪いことがあるため、場合によっては追加タッチアップが必要になることもあります。
Q4. 美容外科に所属するアートメイクスタッフに任せる場合は、先にアートメイクをしても大丈夫か?
医師とアートメイク担当が連携していれば、切開ラインを想定したデザイン調整は可能です。ただし、実際に眉下切開を行った後に希望が変わった場合、既存のデザインでは対応しきれず、修正や追加施術が必要になることもあります。
一方で、できるだけ早く傷を目立たせたくないという希望が強い場合には、先にアートメイクを行う選択が検討されることもあります。何を優先するかを整理したうえで判断することが大切です。
眉下切開とアートメイクを成功させるために
眉下切開とアートメイクは併用できますが、順序とタイミングが非常に重要です。最も推奨されるのは、眉下切開を先に受けて、完全に回復してからアートメイクを受けることです。
ネクサスクリニックでは、アートメイクをしている方の眉下切開にも対応しています。カウンセリングの際に、アートメイクの状態を確認し、最適なプランをご提案します。眉下切開とアートメイクの併用を検討している方は、まずは気軽にご相談ください。
院長 酒井 知子
外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。