
眉下切開を検討している方の中には、「もともと左右差があるけれど整えられるのだろうか」と悩んでいる方もいらっしゃいます。
この記事では、眉下切開でどこまで左右差を整えられるのか、その原因と改善の考え方を解説します。
左右差について知っておくべきこと
まずは、眉下切開と左右差の関係について整理しておきましょう。
顔の左右差は誰にでもある
人間の顔は、もともと完全な左右対称ではありません。骨格や筋肉の付き方、皮膚の厚みなど、さまざまな要素に自然な左右差が存在します。まぶたも同様で、右と左で皮膚の厚みやたるみの程度、眉毛の高さが異なることは珍しくありません。
左右差があっても眉下切開は施術可能
眉下切開でどこまで整えられるのかを確認していきましょう。片側だけたるみが強い、あるいは左右で二重の幅に差が生じているといったケースでは、たるみを調整することでバランスの改善が期待できます。
眉下切開では、左右それぞれのまぶたの状態を丁寧に評価し、切除量を個別に設計します。このように左右差を前提としたデザインを行うことで、差を可能な限り小さくすることを目指します。
目元の左右差が生じる理由
左右差が出る原因を、専門的な視点で解説していきます。
元々の骨格差
顔の骨格は左右で完全に一致しているわけではありません。眉骨の高さ、眼窩の位置、頬骨の張り方など、骨格そのものに微妙な差が存在します。これらは生まれつきの構造的な違いです。
眉下切開は皮膚や軟部組織を調整する手術であり、骨格そのものを変えることはできません。そのため、骨格に左右差がある場合には、解剖学的な背景による一定の差が残ることがあります。
皮膚の厚みによる左右差
まぶたの皮膚の厚みも、左右で異なることがあります。片側は薄く、もう片側は厚みがあるなど、わずかな差が存在することは珍しくありません。
こうした違いがある場合、同じ量の皮膚を切除しても仕上がりに差が生じることがあります。そのため、術前の診察で皮膚の厚みやたるみの程度を丁寧に評価し、左右それぞれに応じた切除量の調整を行うことが重要です。
眉の高さの差
眉毛の高さは左右で完全に一致しているわけではなく、わずかな差が存在することは一般的です。片側がやや高く、もう片側が低いといった違いは、生理的な範囲内の左右差といえます。また、瞼の厚みや目の開きによる表情の癖で眉の上がり方に左右差が生じる場合もあります。
左右差がある方の眉下切開【施術前】
実際の症例をもとに、どのように調整ができるのかを具体的に解説します。
眉毛の高さの左右差が目立っていた症例

右の眉毛が強く挙上しており、左右差が目立っていた方の症例です。骨格や皮膚の厚みの違いに加え、表情の癖も影響していると考えられました。
眉下切開では、左右それぞれの状態に合わせて切除量を調整しています。術後は、過度に上がっていた右眉の挙上が落ち着き、左右差が大きく緩和されました。
まぶたの重さと眉の高さが関与した左右差の症例
右まぶたのたるみが左よりも強く、それに伴い右眉がわずかに挙上していた症例です。まぶたの重さを補うために、無意識に眉を上げる癖が生じている状態でした。眉下切開では、左右のたるみ量や眉の位置を考慮し、右側の切除量をわずかに調整しています。
術後は眉とまぶたのバランスが整い、自然で調和の取れた印象へと変化しました。
眉下切開はどこまで左右差を整えられる?
左右差が眉下切開でどの程度改善されるのか、具体的に確認していきましょう。
完全対称は目指さない
眉下切開の目的は、完全な左右対称を作ることではありません。人の顔はもともと左右で骨格や筋肉の付き方が異なります。無理に揃えようとすると、かえって不自然な印象になることもあります。
大切なのは、「自然な範囲で違和感を軽減すること」です。写真を撮ったときに左右差が目立たない、鏡を見たときに気にならない。そのレベルを目標に設計することが、満足度の高い結果につながります。
目立つ差を自然に整える
眉下切開で改善を目指せるのは、「明らかに目立つ左右差」です。片側だけたるみが強い、左右でまぶたの重さが大きく異なるといった場合には、切除量を調整することでバランスを整えることが可能です。
一方で、よく観察しなければ分からない程度の差まで無理に揃える必要はありません。あえて自然な範囲に留めることが、仕上がりの美しさにつながります。
骨格差は残る場合もある
骨格による左右差は、眉下切開だけで完全に修正することはできません。眉骨の高さや眼窩の位置に差がある場合、皮膚を調整しても一定の違いは残ります。
これは手術の失敗ではなく、解剖学的な限界によるものです。カウンセリングでは、どこまで整えられるかを事前に共有することが重要です。
二重幅の調整はできない
眉下切開は、眉毛直下の皮膚を切除し、たるみを改善する手術です。二重のラインに直接作用する施術ではないため、二重幅そのものを調整することはできません。
また、まぶたの開きが改善することで、これまで目立たなかった二重の左右差が気になる場合もあります。その際は、埋没法などで整えることが適していることもあります。
眉下切開の役割を正しく理解し、必要に応じて適切な治療を選択することが大切です。
眉下切開で左右差を改善したい方のカウンセリング

左右差を整えるためには、術前の評価がとても重要です。カウンセリングでは、主に次の3点を丁寧に確認します。
客観評価と主観のすり合わせ
まず大切なのは、医師の診察によって現在の左右差を正確に評価することです。骨格のバランス、皮膚の厚みやたるみの程度、眉の位置や目の開き方などを総合的に確認し、左右差の原因を見極めます。
同時に、「どの左右差が最も気になるのか」「どこまで整えたいのか」といったご本人の感じ方も丁寧に共有します。医学的な評価と主観的なお悩みをすり合わせることが、満足度の高い結果につながります。
左右差の“原因”を見極める
左右差の原因は一つではありません。骨格によるものか、たるみの量の差か、表情の癖によるものかによって、適切なアプローチは異なります。眉下切開で整えられる差なのか、他の施術が適しているのかを事前に判断することが重要です。
現実的なゴールを共有する
完全な左右対称を目指すのではなく、「どこまで整えられるのか」を明確にすることが大切です。
改善が十分見込めるケースもあれば、骨格の影響で一定の差が残る場合もあります。事前に現実的なゴールを共有することで、術後の満足度が大きく変わります。
ネクサスクリニックの左右差へのこだわり
ネクサスクリニックでは、左右差を最小限に抑えるため、精密な切除設計を行っています。
切開範囲は目視だけで判断せず、スケール(定規)を用いてミリ単位で確認し、左右それぞれのまぶたの状態に合わせて調整します。数値で管理することで、感覚だけに頼らない設計を徹底しています。また、座位と仰臥位(仰向け)の両方でまぶたの見え方を確認し、姿勢による変化も考慮したうえでデザインを行います。
重要なのは、どこまで整えられるかを正直にお伝えすることです。改善が見込める左右差なのか、骨格の影響が大きいのかを見極め、現実的なゴールを共有しています。
眉下切開と左右差の正しい向き合い方

左右差は、特別なものではありません。骨格や皮膚の厚み、眉の高さ、表情の癖など、さまざまな要素が重なって生まれる自然な違いです。
眉下切開は、完全な左右対称を作る手術ではありませんが、目立つ差を自然な範囲に整えることは可能です。重要なのは、「どこまで整えられるのか」を正しく理解し、現実的なゴールを共有することです。
ネクサスクリニックでは、左右差の原因を丁寧に見極めたうえで、最適な設計をご提案しています。左右差についてお悩みの方は、カウンセリングにてお気軽にご相談ください。
院長 酒井 知子
外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。