
眉下切開は比較的ダウンタイムの軽い手術といわれていますが、術後の腫れや内出血の出方には個人差があります。そのため、「仕事に支障は出ないか」「いつから復帰できるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、眉下切開後のダウンタイムの一般的な経過と、職種別の仕事復帰の目安について、医学的な視点から解説します。
眉下切開のダウンタイムの経過
まずは、眉下切開後のダウンタイムがどのように進んでいくのか、一般的な経過を整理しておきましょう。
腫れのピーク
眉下切開の腫れは、術後2〜3日目がピークです。その後は徐々に落ち着き、1週間でおよそ50〜70%程度改善します。1ヶ月後には80〜90%ほど軽快し、見た目はほぼ自然な印象になります。最終的な完成は3ヶ月〜半年が目安です。
個人差はありますが、比較的腫れの引きは早い手術といえます。
内出血はどれくらい出る?
内出血は基本的に生じますが、その程度には個人差があります。
赤紫色のはっきりとした内出血は出ない方もいますが、黄色味を帯びた軽度の内出血は多くの方に見られます。赤紫の内出血がでた場合、色調はゆっくり黄色へと変化しながら、1〜2週間ほどで自然に吸収されていきます。
抜糸はいつ?見た目はどう変わる?
抜糸は術後7日前後に行います。抜糸までは縫合糸が見える状態ですが、処置後は見た目が一段階すっきりします。
切開部は眉毛に沿った位置にあるため、日常生活で強く目立つことは多くありません。ただし、抜糸直後は創部に赤みが残ります。赤みは数週間から数ヶ月かけて徐々に薄くなり、時間の経過とともになじんでいきます。
傷跡の詳しい経過については、下記コラムで解説しています。
眉下切開の傷跡はどうなる?症例写真で直後から3ヶ月後までの変化を解説
仕事の種類別|復帰時期の目安

眉下切開後の仕事復帰時期は、職種によって大きく異なります。腫れや内出血の程度、対面の有無によって現実的なスケジュールを検討するといいでしょう。
デスクワーク・在宅勤務
対面機会が少ない業務であれば、術後3日目以降の復帰がひとつの目安です。腫れのピークを過ぎる時期にあたるためです。
在宅勤務でビデオ会議がなければ、翌日から軽作業が可能な場合もあります。ただし、術後2〜3日は腫れの影響で目が重く感じたり、PC作業で疲れやすくなることがあります。そのため、無理をせず業務量を調整することが大切です。可能であれば、3〜5日程度の休養を確保できるとより安心です。
接客業・営業職
対面での接客や営業活動がある場合は、1週間前後の休暇を目安にすると安心です。抜糸後、メイクでカバーできる状態になってからの復帰が現実的といえます。
内出血が出やすい方は、黄色味が残ることもあるため、10日程度余裕を持つとより確実です。
人前に立つ仕事(撮影など)
見られる機会が多い職種では、より慎重なスケジュール調整が必要です。
撮影など記録に残る仕事の場合は、2週間以上空けることを推奨します。腫れや内出血がほぼ落ち着いた状態で臨むことをおすすめします。大事な予定の1ヶ月前に受けると安心でしょう。
肉体労働・立ち仕事の場合
重労働や長時間の立ち仕事は、血流増加により腫れや内出血が長引く可能性があります。
少なくとも1週間程度は休養を確保することをおすすめします。抜糸後も、術後2週間ほどは無理のない範囲で徐々に再開するのが望ましいでしょう。
周囲に気づかれにくくするための工夫
職場で施術を受けたことを知られたくないと考える方は少なくありません。ここでは、ダウンタイム中の現実的なカバー方法をご紹介します。
メイクはいつから可能?
メイクは抜糸翌日(術後8日目以降)から再開可能です。抜糸までは創部に触れないよう、目元のメイクは控えていただきます。
抜糸後は、コンシーラーやファンデーションで内出血や赤みをカバーできます。黄色味の内出血にはパープル系、赤みにはグリーン系のコントロールカラーが有効です。
眉下の傷跡部分には、パウダータイプのアイブロウがおすすめです。ペンシルタイプは摩擦が生じやすいため、使用する場合は強くこすらず、やさしく描くようにしましょう。
前髪・眼鏡の活用
物理的に視線を分散させることも有効です。
前髪がある場合は眉周囲を自然にカバーできます。普段前髪がない方も、ダウンタイム中のみ前髪を作ることを検討しても良いでしょう。
眼鏡は目元への視線を和らげる効果があります。コンタクト使用の方も、一時的に眼鏡へ変更することで印象を調整できます。
もし聞かれた場合は?
目元に関して質問された場合は、「ものもらいができて」「まぶたが腫れていて」「眼科に行った」といった一般的な説明が自然です。詳しく説明しすぎず、さらっと受け流すほうがかえって目立ちません。自然体で過ごすことが、最も違和感の少ない対応といえます。
有給の取り方とスケジュールの考え方

仕事を休む期間は、職種によって目安が異なります。
デスクワークであれば3〜5日、接客業や営業職であれば7〜10日程度、人前に立つ機会が多い仕事では10〜14日ほど余裕があると安心です。
スケジュールの考え方
連続した休暇が難しい場合は、週末や祝日を挟み、前後に1〜2日の有給を組み合わせることで回復期間を確保しやすくなります。木曜や金曜に施術を受け、土日を安静にあてる方法も現実的です。
デスクワークであれば、抜糸後は在宅勤務から再開し、腫れが落ち着いてから出社する流れが無理のない復帰方法といえます。
長期休暇を活用する
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの長期休暇を利用する方法もあります。休暇初日に施術を受ければ、連休中に抜糸まで終えられるため、復帰時には見た目も落ち着いていることが多いです。
ただし、繁忙期は予約が取りづらくなる傾向があります。早めの相談と日程調整が大切です。
仕事復帰時に注意すべきこと
復帰を早めるためには、術後の過ごし方が重要です。抜糸前後で注意点が異なります。
抜糸前の注意点
術後2〜3日は冷却を行うことで腫れの軽減が期待できます。保冷剤はタオルで包み、短時間ずつやさしく当てましょう。
無理は禁物ですが、長時間横になり続けるよりも、負担のない範囲で普段通りの生活を心がける方が回復はスムーズです。就寝時は仰向けで、枕をやや高めにすると腫れが引きやすくなります。
飲酒や激しい運動は血流を促進し、腫れや内出血を悪化させる可能性があるため、抜糸までは控えましょう。また、塩分の多い食事もむくみの原因となるため、できるだけ控えることをおすすめします。
抜糸後の注意点
抜糸後は大きなダウンタイムは落ち着きますが、創部はまだ完全に安定しているわけではありません。強い摩擦や刺激は避け、メイクや洗顔・クレンジングはやさしく行いましょう。
また、激しい運動や過度な飲酒をすると、翌日に腫れが強く出ることがあります。抜糸後1〜2週間は無理をせず、徐々に通常の生活へ戻していくことが大切です。
眉下切開と仕事復帰を両立するために

眉下切開のダウンタイムは比較的落ち着きやすい傾向がありますが、仕事復帰のタイミングは職種や対面頻度によって異なります。腫れや内出血の経過を正しく理解し、無理のないスケジュールを組むことが大切です。
重要なのは、「いつから働けるか」だけでなく、「どの状態で復帰したいか」を考えることです。大切な予定や業務内容を踏まえたうえで、現実的な計画を立てましょう。
ネクサスクリニックでは、ダウンタイムやお仕事のご事情も含めて丁寧にカウンセリングを行っています。連休や長期休暇にあわせた施術をご希望の方は、早めのご相談も歓迎しております。生活スタイルに合わせた無理のない治療計画をご提案いたします。
院長 酒井 知子
外科領域では特に二重埋没を得意とする。Instagramでお馴染みの“バレづらい魔法の二重術”は、連日全国から患者様が殺到するほどの人気ぶりで、症例数は年間3000件以上にも及ぶ。
その他、糸リフトや注入治療、若返り施術を数多く経験。
またレーザーやドクターズコスメなどの美容皮膚科領域に関しても深い知識を持ち、全国から幅広い層のファンを集めている。プライベートでは1児の母。管理栄養士から医師への転身という異色の経歴を持ち、体の内面と外面の両方から美しさを実現するスペシャリスト。趣味は料理。