膣HIFU（ウルトラヴェラ）

子宮・卵巣・膣といった女性器は女性ホルモンであるエストロゲンの作用を強く受けています。

膣の壁はお肌と同じようにターンオーバーを繰り返し、適度な潤い・弾力と酸性の環境が保たれ、外傷や細菌から膣や子宮を守っています。

女性の体は加齢やストレスによって、自然と女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、膣委縮の状態になる場合があります。
エストロゲン量が低下すると、膣壁のターンオーバーの日数が延びていくことで膣の常在菌が乱れる、膣内が乾燥する、コラーゲンの減少により柔軟性が低下し傷つきやすくなる、膣壁が薄くなって縮んだりすることがあります。

膣ハイフはコラーゲンの生成を促進するため、膣壁の厚みを改善し、潤いを向上させ、萎縮性膣炎の予防の効果が期待できます。

膣圧とは膣の中にかかる圧力のことを指し、骨盤底筋と膣の壁の厚さの2つの要素からなります。骨盤底筋とは、骨盤の底の方にある筋肉と靭帯の総称のことです。尾骨から恥骨までの間をハンモックのように伸びています。歳を重ねると膣周辺の骨盤底筋が衰えるため、膣や尿道をギュッと締める力が弱まり、膣圧低下が起きます。

また、膣粘膜のコラーゲンが減少してくると、膣壁の弾力がなくなってきます。膣壁の厚さが薄くなると中の空間が広くなります。さらに出産経験があると、出産時に一度膣内が大きく広がるため、膣のゆるみが生じやすくなります。

膣圧が低下すると「性行為時に自分自身もパートナーも感じにくくなる」「膣に空気が入りおならのような音(ちなら)が出る」「尿漏れが生じる」「入浴時に膣内にお湯が入る」など、日常生活において様々な影響があります。

子宮には重さがあり、子宮を支える靭帯などの支持組織が加齢とともに弱くなると、重さに耐えられなくなり、子宮が本来あるはずの場所から少しずつ下に降りてきて、最終的には膣から体の外に出てくる【子宮脱】といった状態になることがあります。
子宮以外にも膀胱や直腸、膣などの骨盤内の臓器が本来の位置よりも下がってくることがあります。臓器は直接出てくるのではなく膣の皮をかぶったような状態で出てくるため、外から見えているのは膣の部分です。見た目はほとんど同じですが出てきた臓器の種類によって呼び名が変わります。

膣が出てきてしまった後に膣ハイフを行うことはできません。あらかじめ膣ハイフをして膣を引き締めて予防しておくこともおすすめです。

膣ハイフに使用するウルトラヴェラは、膣壁表面から1.5mm、3.0mm、4.5mmの深さにアプローチできます。粘膜下から筋層へ熱による刺激を与えることで、膣の引き締め効果が期待できる施術です。

温度が65~75度と高いことも特徴でその分効果が高いです。
過去に他の種類のハイフをしても効果が感じられなかったという方にもおすすめの機械です。
膣ハイフは超音波でアプローチするので、膣壁表面のダメージを抑えることができます。出血や炎症などのリスクも低く、痛みが起こりにくい施術です。
ダウンタイムが少ないメリットがあります。