「肌のくすみが気になる」「もっと透明感のある白い肌になりたい」そんな美白への願いを叶える治療として、今最も注目されているのが「白玉点滴」です。韓国の芸能人やモデルの間で話題となり、日本でも「お肌の漂白剤」として多くの女性に選ばれています。
この記事では、白玉点滴の効果から副作用、費用相場まで、美容医療の専門医が詳しく解説します。
白玉点滴とは？「お肌の漂白剤」美白効果の理由
白玉点滴は、主成分であるグルタチオンを点滴で直接血管内に投与する美容治療です。グルタチオンは体内でも生成される抗酸化物質で、肝臓の解毒作用や美白効果で知られています。点滴で投与することで、経口摂取では得られない高い吸収率と効果が期待できるのが特徴です。
なぜ「お肌の漂白剤」と呼ばれるのかというと、その強力な美白メカニズムに理由があります。まず、メラニン生成を抑えることで新しいシミや色素沈着の発生を防ぎ、次に既存の黒色メラニンを淡色メラニンに還元し、さらに肌のターンオーバーを促すことで色素沈着した細胞の排出を助けます。これらの作用により、肌全体のトーンアップと透明感向上を実現します。
白玉点滴で期待できる5つの美容効果
白玉点滴は、1回で劇的に白くなるものではありませんが、体内環境を整えながらじわじわと美白効果を引き出します。まず2〜4週間後には肌のくすみが軽減し、2〜3か月で徐々にトーンアップを実感できます。継続することでさらに均一で透明感のある肌へと導かれます。
美白効果
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、私たちの体の中にもともと存在する強力な抗酸化物質です。体内では、紫外線やストレス、食品添加物、アルコール、タバコなどの影響で「活性酸素」という老化やメラニン生成の原因となる物質が発生します。グルタチオンはこの活性酸素を無害化し、肌細胞へのダメージを防ぐことで、メラニンが過剰に作られるのを抑え、肌のトーンを均一に保つ働きをします。
また、肝臓の解毒作用をサポートするため、老廃物や毒素を効率よく排出でき、肌のターンオーバーをスムーズに整えます。その結果、内側からくすみのないクリアな肌を目指すことが可能です。
シミ・色素沈着の改善
白玉点滴は、すでにできてしまったシミや色素沈着にも働きかけます。特に、肝斑や炎症後の色素沈着、日焼けによるシミ、ニキビ跡の色素沈着などに効果が期待できます。グルタチオンにはメラニン生成を抑える作用があるため、肌全体のトーンを均一に整え、くすみや色ムラを和らげるのが得意です。ただし、既存のシミを一度で完全に消すほどの即効力はないため、はっきりしたシミを徹底的に改善したい場合は、スポットレーザーなどの治療を組み合わせるとより高い効果が得られます。
アンチエイジング効果
グルタチオンは「細胞のサビ取り」ともいわれる成分で、肌の老化を内側から防ぐ働きがあります。私たちの体は紫外線やストレス、生活習慣の乱れなどで「活性酸素」というサビの原因物質が増え、細胞が酸化して老化が進みます。グルタチオンはこの活性酸素を無害化し、肌細胞のダメージを最小限に抑えます。
さらに、コラーゲンの分解を防ぐことで肌のハリや弾力を守り、紫外線によるシワやたるみの原因ダメージも軽減。つまり、グルタチオンは肌を「攻めて若返らせる」というよりも、「老化のスピードをゆっくりにして肌を守る」という守りのエイジングケアの要です。
デトックス・疲労回復効果
グルタチオンは美容成分として知られていますが、実は肝臓の解毒作用を助ける働きがとても優秀です。私たちの体は、アルコールや食品添加物、薬、紫外線などの刺激によって常に毒素や老廃物がたまります。肝臓はそれらを処理する重要な臓器ですが、疲れてしまうと代謝や解毒のスピードが落ちてしまいます。
グルタチオン点滴は肝臓の働きをサポートし、体内の不要な物質を効率よく排出できるよう助けるため、慢性的な疲れの軽減や二日酔いの予防・回復にも役立ちます。美容目的だけでなく、体調を整えたい方や疲れやすい方にも人気の施術です。「美容のための点滴」と思われがちですが、体の内側の健康を整えた結果、肌がきれいになるというのが白玉点滴の魅力でもあります。
グルタチオンの濃度と効果の関係
多くのクリニックでは500〜600mgの濃度で白玉点滴を提供していますが、十分な効果を実感するためには1000mg以上の高濃度での治療が推奨されます。点滴を検討する際は、グルタチオンがどのくらいの濃度で提供されているかを確認することが大切です。
| 濃度 | 期待できる効果 | 適応対象 |
| 500mg | 軽度の美白効果 | 初回お試し |
| 1000mg | 明確な美白効果 | 美白治療 |
| 1500mg | 高い美白効果 | 高い美白治療 |
NEXUSクリニックの白雪点滴・シンデレラ点滴・オリジナルカクテル点滴は、いずれも高濃度グルタチオン（1200mg）を配合しており、より確かな美白効果をご実感いただけます。
白玉点滴の効果はいつから？持続期間と施術頻度
効果の実感時期
- 1〜2週間後: 肌の調子が良くなったと感じる
- 1ヶ月後: 肌のくすみが軽減
- 2〜3ヶ月後: 明らかな美白効果を実感
- 6ヶ月継続: 周囲から「肌が白くなった」と言われる
※治療効果や効果実感には個人差があります。
効果の持続期間
- 1回の効果: 約1週間程度
- 継続治療の効果: 3〜6ヶ月程度
- 定期維持: 継続することで効果を保持
推奨される施術頻度
白玉点滴は、まず最初の2〜3ヶ月を「初期集中期」として、週1〜2回のペースで8〜12回程度の施術を行うのが理想的です。その後は「維持期」に移行し、4ヶ月以降は2〜4週間に1回のペースで継続治療を行うことで、美白効果や透明感をしっかりと維持できます。
白玉点滴の副作用と注意点
副作用
「発疹、皮膚の赤み、胸部不快感、軽度のむくみ、血管痛（注射部位）」は実際に報告されることがあります。
重篤な副作用は非常に稀ですが、過敏症やアナフィラキシー反応が起こる可能性はゼロではありません。点滴中に息苦しさや強いかゆみ、めまいが出た場合は即座に医師の治療を要する必要があります。
注意が必要な方
妊娠中や授乳中の方、重度の肝疾患や腎疾患をお持ちの方、G6PD欠損症（赤血球が壊れやすくなる疾患）の方、また薬物アレルギーの既往がある方は、グルタチオン点滴を受ける前に必ず医師に相談することが大切です。特にG6PD欠損症の方は注意が必要で、グルタチオンに限らず酸化ストレスを伴う治療で赤血球が破壊されるリスクがあるため、事前の確認が欠かせません。
施術できない方
重篤な基礎疾患や悪性腫瘍治療中の方、過去にアレルギーが発現した方、医師が不適切と判断した場合は避けるべきです。
実際の体験談「白玉点滴を受けてみた」
28歳・会社員女性の体験談
昔から色黒で美白化粧品を使ってもなかなか効果を実感できずにいました。そんな中、友人に白玉点滴を勧められ、半信半疑で施術を始めました。
初回の点滴では特に変化を感じることはありませんでしたが、1か月後の4回目を迎えるころには、肌の調子がなんとなく良くなっていることに気づきました。そして、2か月後の8回目には、同僚から「白目が白くなった」と言われるほど、全身の透明感が少しずつ増してきました。3か月後の12回目には、肌全体が明らかに白くなり、以前よりもクリアな印象になったのを実感しました。
現在は月に2回のペースで継続しており、ファンデーションの色も1トーン明るいものに変更しました。白玉点滴を始めてから、肌の透明感だけでなく日々の化粧の楽しさも増し、「始めて良かった」と満足しています。
よくある質問（FAQ）
Q: 白玉点滴は何回で効果が出ますか？
A: 効果の感じ方には個人差がありますが、多くの方は4〜8回、つまり1〜2か月ほどで「肌が少し明るくなった」「透明感が出てきた」と実感されます。さらにしっかりと効果を出したい場合は、12回程度の継続が目安です。
Q: 白玉点滴をやめると元に戻りますか？
A: 施術をやめると、肌の明るさは徐々に元に戻る傾向があります。これは、体内でメラニンが再び生成されるためです。せっかく得た美白効果を維持するには、定期的な点滴でのケアが大切です。
Q: 男性でも効果はありますか？
A: はい、男性でも同じように美白効果が期待できます。実際、男性の患者様も多く利用されており、肌の明るさや透明感を実感されています。
Q: 他の美容治療と併用できますか？
A: 白玉点滴は、多くの美容治療と併用可能です。例えばレーザー治療や美肌注射と組み合わせることで、相乗効果も期待できます。詳しくは医師に相談すると安心です。
Q: 痛みはありますか？
A: 点滴の針を刺すときに軽いチクッとした痛みを感じることがありますが、施術中はほとんど痛みはありません。安心して受けられます。
Q: 妊娠中でも受けられますか？
A: 安全のため、妊娠中や授乳中の方は施術をお控えいただいています。
白玉点滴で理想の美白肌を手に入れよう
白玉点滴は、従来の美白治療では難しかった全身への美白効果を実現できる画期的な方法です。グルタチオンの強力な美白作用により、内側から透明感あふれる肌を手に入れることができ、ダウンタイムもほとんどありません。高濃度での継続的な施術に加え、紫外線対策や栄養管理など生活習慣の改善を組み合わせることで、より理想の肌を目指せます。信頼できるクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った治療プランを相談することが大切です。白玉点滴は、美白だけでなく体調や健康面のサポートにもつながる施術です。まずは一歩踏み出して、理想の透明感ある肌を手に入れてみましょう。
医師 富岡 さゆり
東邦大学大橋病院麻酔科を経て大手美容皮膚科で経験を積み、都内院長に就任。
自分自身がとても肌に悩んできた経験から「遠回りしない、適切な美容医療」で患者様を幸せにしたいと切に思って誠実な診療を心がけている。
治療機器や注入施術の豊富な経験はもちろんのこと、個々に合ったスキンケアや根拠に基づいた栄養医学で体内外から"歳を重ねても美しい肌"を患者様と共に作ることに励む。
注入やスレッドで似合わせアンチエイジングも得意とし、プライベートでは一児の母である。
