
脂肪豊胸を受けたあと、もう少しボリュームを出したい、1回目の仕上がりを見てさらに整えたいと感じる方もいます。脂肪豊胸は、一度にたくさん入れればその分大きくできる施術ではありません。希望するサイズやバストの状態によっては、無理に1回で仕上げるより、2回に分けて脂肪を注入する方法が合うこともあります。
今回は、脂肪豊胸の2回目はいつからできるのか、どんなメリットがあるのかを、実際に2回施術した症例とあわせてご紹介します。
脂肪豊胸は2回受けてもいい?2回目を検討するケース
脂肪豊胸は、希望するサイズや1回目の仕上がりによって、2回目の脂肪注入を検討することもあります。どのようなケースで2回目を検討するのか見ていきましょう。
もう少しボリュームを出したい
1回目でも変化は感じたものの、もう少しサイズアップしたい場合には、2回目の脂肪豊胸を行うことを推奨しています。脂肪は多く入れればその分定着するわけではなく、一度に入れすぎると脂肪壊死やしこりのリスクが高くなります。
特にもともと希望するサイズが大きい方や、皮膚の伸びが少ない方では、最初から2回に分けてボリュームアップする計画を立てることもあります。1回目の施術でバストの皮膚や組織に余裕ができることで、2回目は脂肪を受け入れやすくなるケースもあります。
デコルテや左右差などをもう少し整えたい
2回目は、単純にサイズを大きくするだけでなく、1回目の仕上がりを見ながら形を整える目的で行うこともあります。デコルテのボリュームを足したい、下乳をもう少し出したい、左右差を調整したいなど、1回目で定着した状態を確認してから追加することで、より細かくデザインしやすくなります。
2回目の脂肪豊胸にはどんなメリットがある?

1回では難しいボリュームも目指しやすい
脂肪豊胸は、1回の施術で1〜1.5カップ程度のサイズアップがひとつの目安です。さらにボリュームを出したい場合は、2回に分けて脂肪を注入することで、トータルで2〜3.5カップ程度のサイズアップを目指せるケースもあります。
実際にどのくらいサイズアップできるかは、もともとのバストの大きさや皮膚の伸び、脂肪の質などの個人差もあります。
脂肪を受け入れるスペースができやすくなることもある
授乳経験がない方は、バストの皮膚にあまり伸びがなく、1回目では脂肪を受け入れられるスペースが限られることがあります。注入によって一時的に皮膚が伸びても、もとの状態に戻ろうとする力が働くため、思ったより定着が少なく感じるケースもあります。
2回目では、皮膚が伸展に慣れることでバスト内に余裕を作りやすくなることがあります。その結果、1回目より脂肪が定着しやすくなるケースもあると言われています。もちろん、2回目だから必ず定着率が上がるわけではなく、皮膚の伸びやバストの状態、注入量などによって個人差があります。
1回目の仕上がりを見ながら調整できる
2回目は、実際にどのくらい脂肪が定着したかを確認したうえで、追加する量や場所を決められます。デコルテをもう少し出したい、左右差を整えたい、全体のバランスを調整したいなど、1回目の仕上がりをベースに細かく整えられるのもメリットです。
【症例写真】脂肪豊胸を2回行ったバストの変化
ここでは、脂肪豊胸を2回受けた2名の症例をご紹介します。どちらも細身の方ですが、採取部位を変えながら2回に分けて脂肪を注入することで、自然さを残しつつしっかりとボリュームアップできました。
症例① 7ヶ月後に2回目を行った症例

1回目は大腿の内側・外側と二の腕から脂肪を採取し、右250cc・左240ccを注入しました。その7ヶ月後に2回目を行い、大腿の前面・後面から脂肪を採取し、左右それぞれ260ccの脂肪を注入しています。
もともと細身の方ですが、採取部位を分けながら2回行うことで、無理のない範囲でボリュームを重ねることができました。2回目の3ヶ月後には、術前と比べてバスト全体にしっかり厚みが出ています。
症例② 3ヶ月後に2回目を行った症例

1回目は大腿後面と二の腕から脂肪を採取し、右270cc・左260ccを注入しました。経過・ダウンタイムの状態を確認し、ご本人のご希望もあり3ヶ月後に2回目を行いました。腰と大腿前面から採取した脂肪を右340cc・左320cc注入しています。
2回に分けることで自然なラインを保ちながら、しっかりとサイズアップできました。1回目の3ヶ月後と比べても、2回目ではさらにデコルテからバスト全体にボリュームが加わっています。
脂肪豊胸の2回目はいつ受けられる?
目安は1回目から約3〜6ヶ月後
2回目の脂肪豊胸は、1回目の仕上がりが落ち着いてから行います。脂肪の定着は3ヶ月頃には概ね安定してきますが、バストの硬さや腫れがさらに落ち着くまでは半年が目安となります。
なお、NEXUSクリニックでは手術日から1年以内の再注入に限り、コンデンスリッチ豊胸手術代(通常価格)から3割引きの料金でご案内しています(静脈麻酔代は別途必要です)。
脂肪採取部位の回復も確認する
2回目の施術では再び脂肪を採取するため、バストだけでなく採取部位の回復状態も確認します。
前回とまったく同じ場所から採取することは多くありませんが、たとえば太ももでも内側・外側・前面・後面と採取できる範囲があります。ただし、前回とは違う部位でも周囲にまだつっぱりや硬さ、拘縮が残っている場合は、少し期間を空けた方がよいこともあります。
どこから脂肪を採取できるかは、前回の吸引範囲や回復状態も見ながら診察時に決めていきます。
2回目の脂肪豊胸で知っておきたい注意点

2回目でも定着には個人差がある
コンデンスリッチ豊胸では、定着率は50〜70%程度がひとつの目安とされていますが、2回目だからといって必ず高くなるわけではありません。ただ、同じクリニックで2回目を受ける場合は、1回目に何cc注入して、実際にどのくらい残ったのかまで経過を確認できます。その結果を見ながら、2回目の注入量や、どこにどのくらい足すかを考えやすくなるのはメリットとなるでしょう。
2回目に必要な脂肪を確保できるとは限らない
2回目も脂肪注入を行うためには、もう一度採取できる脂肪が必要です。特に痩せ型の方や、1回目で太ももやお腹などの広い範囲から脂肪を採取している場合は、2回目に十分な量を確保できないことがあります。
ご希望次第では、ハイブリッド豊胸など他の方法をご提案することもあります。
脂肪吸引のダウンタイムは1回目と同じとは限らない
2回目も脂肪を採取するため、採取部位には腫れや内出血、痛み、拘縮などのダウンタイムがあります。
2回目は1回目とは別の部位から脂肪を採取することも多く、ダウンタイムの感じ方も変化するでしょう。たとえば太ももから採取した場合と二の腕から採取した場合では、歩く・階段を上る・腕を上げるなど、負担を感じやすい動作も変わります。前回の経験だけで考えず、どこから脂肪を採取する予定なのかも確認したうえでスケジュールを調整しておくと安心です。
2回目の脂肪豊胸がおすすめな方

2回目の脂肪豊胸は、以下のような方に向いています。
- 1回目の仕上がりには満足しているが、もう少しボリュームを足したい
- 自然な仕上がりを保ちながら段階的にサイズアップしたい
- デコルテや左右差などをもう少し整えたい
- シリコンバッグではなく自己脂肪でサイズアップを続けたい
- 2回目に採取できる脂肪が十分にある
一方で、一度で大きくサイズアップしたい方や、2回目に十分な脂肪を確保しにくい場合は、シリコンバッグ豊胸など別の方法が合うこともあります。
1回目の定着や採取できる脂肪量によっても選択肢は変わるため、今のバストの状態を見ながら、どの方法が合うか相談していくのがおすすめです。
2回目の脂肪豊胸を考えている方へ
今回は、2回目の脂肪豊胸でより満足のいく仕上がりを目指すために、施術のタイミングや定着、採取できる脂肪量など、事前に知っておきたいポイントをご紹介しました。
1回目の経過や現在のバストの状態によって、2回目でできることは変わります。もう少しボリュームを出したい、形を整えたいなど気になることがあれば、まずは一度カウンセリングでご相談ください。
技術指導医 山崎 俊
形成外科医として18年、美容外科医として10年以上の豊富な経験を持ち、数多くの外科施術を手がけてきた実力派ドクター。日本形成外科学会専門医・指導医として、再建やマイクロサージャリーの分野にも精通しています。
フェイスリフト、目周りの切開手術、クマ取り、鼻手術、乳房手術など幅広い施術に対応し、形成外科で培った確かな技術と知識を美容医療に応用。常に安全性と確実性を重視した診療を行っています。
穏やかで丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くのお客様から厚い信頼を得ています。