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脂肪豊胸でしこりができる原因は?術後の硬さとの違い・種類・対処法を解説

脂肪豊胸について調べていると、「しこりができることがある」という情報をみて不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、脂肪豊胸後にしこりができる原因や種類、術後の硬さとの違い、気になったときの対処法についてわかりやすく解説します。

INDEX

    脂肪豊胸後の「しこり」とは?術後の硬さとの違い

    術後のバスト全体の硬さは一般的な経過

    脂肪豊胸後は、しばらくの間バスト全体に張りや硬さを感じることがあります。これは注入した脂肪がなじんでいく過程でみられるもので、術後1か月ほどかけて徐々にやわらかくなっていくことが多いです。

    この硬さは、局所的に触れるしこりとは異なります。バスト全体が均一に張っている、時間の経過とともに少しずつやわらいでいる場合は、術後の経過としてみられることがあります。

    部分的に残る硬さは「しこり」の可能性も

    一方で、バストの一部分に数センチ程度の丸い硬さを触れる場合や、手術から数か月経っても同じ場所に硬さが残っている場合は、術後にみられる全体的な張りや硬さとは分けて考える必要があります。

    ただし、触った感覚だけで豊胸手術を行ったからと原因を判断することは難しいため、気になる硬さがある場合は自己判断せず、まずは施術を受けたクリニックへ相談してみましょう。

    脂肪豊胸でしこりができる主な原因とは?

    注入した脂肪が定着せず脂肪壊死を起こす

    注入した脂肪はすべて定着するわけではありません。周囲の組織から十分な血流を得られなかった脂肪は壊死し、体内で吸収されていきます。壊死した脂肪の量が多い場合などは、炎症や線維化が起こり、しこりとして残ることがあります。その後、オイルシストや石灰化として確認されることもあります。

    一か所に多くの脂肪を注入した

    脂肪を一か所にまとめて多く注入すると、脂肪の塊の中心部まで血流が届きにくくなります。脂肪豊胸では単純にたくさん入れることよりも、バストの状態に合わせて少量ずつ細かく分散して注入することが大切です。受け入れられる量を超えて無理に注入すると、脂肪壊死やしこりのリスクが高まる可能性があります。

    注入する脂肪の状態も影響する

    採取した直後の脂肪には、脂肪細胞だけでなく、血液や麻酔液、遊離脂肪などさまざまな成分が混ざっています。こうした不要な成分をできるだけ取り除き、注入に適した状態へ整えることも大切です。脂肪の処理方法や、使用する脂肪の状態は、定着のしやすさや炎症、しこりなどのリスクに関わる可能性があります。

    感染や炎症が起きた

    頻度は高くありませんが、術後に感染や強い炎症が起こることで、硬結やしこりのような変化が生じることもあります。痛みや腫れが日に日に強くなる、強い熱感や38度近くの発熱がある、傷口から異常な排液がみられるなどの場合は、通常の術後経過とは異なる可能性があります。

    脂肪豊胸後にみられるしこりの種類

    脂肪豊胸後のしこりは、すべて同じ状態ではありません。定着しなかった脂肪が脂肪壊死を起こし、その後の変化によってオイルシストや線維化、石灰化など、さまざまな形で残ることがあります。

    オイルシスト

    壊死した脂肪が液状のオイルになり、周囲を被膜で囲まれた状態です。触ると比較的やわらかく、丸いしこりとして感じることがあります。小さいものはそのまま経過をみることもありますが、大きさや症状によって対応は異なります。

    脂肪壊死による硬さ

    血流が十分に届かず壊死した脂肪が、硬い組織として残ることがあります。触ると局所的な硬さを感じ、オイルシストのような液体ではなく、しっかりとしたしこりとして触れることがあります。時間とともに小さくなる場合もありますが、そのまま残ってしまうこともあります。

    線維化による硬さ

    脂肪壊死や炎症が起きた部分を修復する過程で、線維組織が増えて硬くなることがあります。範囲が小さければ触ったときに硬さを感じる程度ですが、線維化の程度によってはバストの触り心地や形に影響することもあります。

    石灰化

    脂肪壊死を起こした部分やオイルシストの周囲にカルシウムが沈着した状態を「石灰化」といいます。触れるほど大きい場合には、硬いしこりとして感じることがあります。

    脂肪壊死による石灰化は良性の変化ですが、マンモグラフィなどでは乳がんに伴う石灰化との区別が必要になることがあります。そのため、乳がん検診を受ける際は、過去に脂肪注入豊胸を受けたことを必ず医師へ伝えてください。

    脂肪豊胸のしこりを放置するとどうなる?

    しこりが無くならずに残ってしまう

    脂肪豊胸後のしこりは、時間とともに小さくなるものもあれば、そのまま残るものもあります。長く残る過程で硬さが増したり、石灰化して触れやすくなることもあります。

    バストの形が変化することも

    比較的大きめのしこりがある場合は、周囲の組織と引きつれることで、バストの触り心地や形に影響する場合もあります。小さく症状のないものは経過観察が多いですが、硬さが強くなる、形が変わるなど気になる変化がある場合は、状態を確認してもらいましょう。

    乳がん検診への影響

    まず、脂肪豊胸後にできたしこりや石灰化が、悪性乳がんに変化することはありません。

    脂肪豊胸後にできたしこりや硬さを自覚している場合は、脂肪注入豊胸を受けたこととあわせて、検診時に担当医へ伝えておきましょう。検査で新たな所見を指摘された場合は、豊胸による変化と決めつけず、必要な検査を受けることが大切です。脂肪豊胸によるものなのか、それ以外の病気が関係しているのかを確認するためにも、気になる所見はそのままにせず一度きちんと調べておくと安心です。

    しこりのリスクを抑えるために大切なこと

    しこりのリスクには、注入量や入れ方、脂肪の状態だけでなく、術後の過ごし方も関係します。注入した脂肪が定着するまでの時期は、血流を保ち、回復を妨げないことも大切です。

    医師の経験や症例も確認する

    脂肪注入は一見すると脂肪を入れるだけの施術に見えますが、実際にはバスト内部を直接見ながら行うわけではありません。乳腺や筋肉などの位置関係を把握したうえで、どの層にどのくらい注入するかを判断する必要があります。

    また、脂肪豊胸では脂肪を採取する工程もあるため、バストだけでなく脂肪吸引の技術も仕上がりに関わります。クリニックを選ぶ際は、美容外科での経験や豊胸手術の症例数、症例写真の仕上がりに加えて、脂肪採取部位まできれいに仕上がっているかも確認しておくとよいでしょう。

    NEXUSクリニックでは、豊胸手術を得意とする形成外科専門医が担当しています。

    注入する脂肪の状態

    脂肪豊胸にはいくつかの方法がありますが、近年は採取した脂肪から血液や麻酔液、死活脂肪などの不要な成分を取り除き、良質な脂肪のみを注入するコンデンスリッチ豊胸が広く用いられています。

    NEXUSクリニックではコンデンスリッチ豊胸を採用しています。また、コンデンスリッチ豊胸とほかの注入方法の違いについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。

    脂肪豊胸のデメリットとは?リスク・注意点・後悔しないための選び方を解説

    定着するまでは血流を妨げる行動を控える

    注入した脂肪が定着していく時期は、できるだけ血流を保ち、バストに余計な負担をかけないことが大切です。特に喫煙は血管を収縮させるため、術後は控えていただきます。飲酒や激しい運動も、腫れや回復に影響することがあるため、再開時期は医師の指示に合わせましょう。

    下着も、しばらくはワイヤー入りではなく、締め付けの少ないキャミソールやソフトブラがおすすめです。寝るときはうつ伏せを避け、胸を強く押しつぶすような姿勢や動作も控えましょう。日常生活の中でも、胸に長時間圧がかからないよう少し意識して過ごすと安心です。

    しこりが気になるときは自己判断せずクリニックへ

    時間が経っても部分的な硬さが残る場合

    脂肪豊胸後は、しばらくバスト全体に張りや硬さを感じることがありますが、多くは1か月ほどかけて徐々にやわらいでいきます。それ以降も一部分だけ硬さが残っている、丸いしこりのようなものを触れる、以前と感触が変わってきたと感じる場合は、一度診察を受けておくと安心です。

    痛み・赤み・熱感・腫れを伴う場合

    硬さだけでなく、痛みや赤み、熱感がある、腫れが強くなってきたといった場合は、感染や炎症が起きている可能性があります。症状の程度によっては、抗生剤の点滴や、必要に応じて洗浄処置を行うこともあります。

    脂肪豊胸のしこりが心配な方へ

    脂肪豊胸を調べていると、しこりのリスクが気になって施術を迷う方もいると思います。

    しこりは脂肪豊胸で起こりうる変化のひとつですが、注入量や入れ方、使用する脂肪の状態などによってもリスクは変わります。施術を受ける前に、症例写真や医師の経験、どのような方法で脂肪を注入しているのかまで確認しておくとよいでしょう。

    術後に硬さを感じた場合も、すぐにしこりと決まるわけではありません。気になる部分が長く残る、痛みや赤みが出てきたなど、いつもと違う変化があれば施術を受けたクリニックへ相談してください。

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    この記事の監修者
    山崎 俊

    技術指導医 山崎 俊

    形成外科医として18年、美容外科医として10年以上の豊富な経験を持ち、数多くの外科施術を手がけてきた実力派ドクター。日本形成外科学会専門医・指導医として、再建やマイクロサージャリーの分野にも精通しています。
    フェイスリフト、目周りの切開手術、クマ取り、鼻手術、乳房手術など幅広い施術に対応し、形成外科で培った確かな技術と知識を美容医療に応用。常に安全性と確実性を重視した診療を行っています。
    穏やかで丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くのお客様から厚い信頼を得ています。