
脂肪豊胸を検討していても、痩せ型の方は「胸に注入するだけの脂肪が採れるのか」「注入しても定着しにくいのか?」と気になる方もいるのではないでしょうか。脂肪豊胸では、ご自身の体から採取した脂肪を胸に注入するため、ある程度の皮下脂肪が必要になります。ただし、見た目が細身だからといって、必ずしも脂肪豊胸が難しいわけではありません。
今回は、NEXUSクリニックで実際に脂肪豊胸を受けた痩せ型の方の2症例をご紹介しながら、採取できる脂肪の量や注入量、定着に関するポイントについて解説します。
痩せ型でも脂肪豊胸はできる?
「痩せている=脂肪豊胸ができない」ではない
痩せ型の方でも、太ももや二の腕、腰まわりなどに脂肪がついていることはあります。脂肪豊胸ができるかどうかは、見た目の全体的な細さでなく、実際にどのくらいの脂肪を採取できるかによって変わります。
デコルテの骨や肋骨が目立つほど細身の方でも、胸に注入するための脂肪を十分に確保できれば、脂肪豊胸を受けられる可能性があります。
大切なのは採取できる脂肪量と希望するバストサイズ
一般的に、脂肪豊胸による1回のサイズアップは1〜1.5カップ程度が目安とされています。ただし、痩せ型の方はもともと胸の皮膚にゆとりが少なく、注入した脂肪を受け入れるスペースが限られていることがあります。そのため、十分な脂肪を採取できたとしても、一度に多くの脂肪を注入できるとは限りません。
希望するバストサイズによっては、複数回に分けて少しずつボリュームを増やしていく方法も選択肢となります。無理のない注入量を検討することが大切です。
痩せ型の脂肪豊胸が難しいと言われる理由

痩せ型の方が脂肪豊胸を受ける際には、標準体型の方とは異なる考慮が必要になる場面があります。
1か所から十分な脂肪を採取しにくい
痩せ型の方は、太ももや二の腕などに脂肪がついていても、1か所だけでは豊胸に必要な量を確保できないことがあります。その場合は、複数の部位から少しずつ脂肪を採取します。
この後紹介する症例でも、太ももの内側や後面、二の腕、副乳まわりなど、複数の部位から脂肪を採取しています。採取部位が増えると痛みや腫れ、内出血が生じる範囲も広くなるため、ダウンタイムへの配慮が必要となります。
一度に大きくサイズアップすることが難しい
痩せ型の方は、採取できる脂肪量が限られるだけでなく、胸の皮膚にゆとりが少ないこともあります。一度に多くの脂肪を注入すると、脂肪が十分な血流を得られず、定着率の低下やしこりにつながる可能性があります。そのため、希望するバストサイズによっては、2回に分けて少しずつボリュームを増やす方法も検討しましょう。
デコルテの骨感を考慮した注入が必要になる
痩せ型の方は、デコルテの骨や肋骨が目立ちやすく、胸の上部にボリュームが少ない傾向があります。単純に胸を大きくするだけでなく、デコルテからバストにかけて自然なラインになるよう、脂肪を注入する位置や量を調整することが大切です。特に胸の上部へ脂肪を集中させすぎると、不自然な膨らみにつながることもあるため、バスト全体のバランスを見ながら注入することが大切です。
【症例①】痩せ型でも1回の脂肪豊胸で終了したケース
施術情報
- 施術回数:1回
- 脂肪採取部位:大腿内側・大腿後面・副乳
- 脂肪注入量:右300cc・左270cc

※腫れや脂肪の定着、回復の経過には個人差があります。
こちらは、デコルテの骨感が目立つ細身の患者様の症例です。太ももの内側・後面、副乳まわりの3部位から脂肪を採取し、右300cc・左270ccを注入しました。
術後1週間は腫れやむくみが残っているため、この時期のバストの大きさがそのまま仕上がりになるわけではありません。1ヶ月頃には大きな腫れが落ち着き、3ヶ月後には脂肪の定着による自然なボリュームアップが確認できます。
痩せ型の方でも、複数部位から脂肪を確保することで十分な注入量を確保でき、1回の施術でバストアップが得られた症例です。
【症例②】2回に分けて脂肪豊胸を行ったケース
施術情報
- 施術回数:2回
- 1回目の脂肪採取部位:大腿外側・内側・二の腕
- 1回目の脂肪注入量:右260cc・左260cc
- 2回目の脂肪採取部位:大腿前面・後面(1回目から7ヶ月)
- 2回目の脂肪注入量:右250cc・左240cc

※腫れや脂肪の定着、回復の経過には個人差があります。
こちらも、デコルテの骨感が目立つ痩せ型の患者様の症例です。1回目の施術では左右それぞれ260ccを注入し、脂肪の定着やバストの状態を確認したうえで、約7ヶ月後に2回目の施術を行いました。
2回目は右250cc・左240ccを追加注入しています。1回目の施術によって胸の皮膚や組織にゆとりが生まれると、2回目は脂肪を注入できるスペースが広がる場合があります。
この症例では、2回に分けて脂肪を注入することで、段階的にバストのボリュームアップを図りました。痩せ型の方でも、1回で無理に大きくしようとせず、脂肪の定着や胸の状態を見ながら複数回の施術を検討する方法もあります。
脂肪豊胸の2回目ついて詳しくはこちらをご覧ください。
脂肪豊胸の2回目はいつできる?メリット・施術間隔を2回施術した症例で解説
痩せ型の方が脂肪豊胸で満足するために大切なこと

痩せ型の方が脂肪豊胸を検討する際に、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
採取できる脂肪量を事前に確認する
痩せ型の方でも、太ももや腹部、二の腕、腰まわりなどに脂肪が残っている場合があります。ただし、実際にどの部位からどのくらい採取できるかは、見た目だけでは判断できません。診察で脂肪のつき方や皮膚の状態を確認し、豊胸に必要な脂肪量を確保できるか見極めることが大切です。
希望するサイズと注入可能な量をすり合わせる
脂肪豊胸では、希望するサイズまで必ず大きくできるわけではありません。特に痩せ型の方は、採取できる脂肪量や胸の皮膚の状態によって、注入量が限られることがあります。どのくらいのボリュームアップを希望するのかを医師と共有し、実際に目指せる仕上がりや必要な回数を確認しておきましょう。
複数回に分けた施術も選択肢に入れる
1回の施術で希望するサイズに届かない場合は、2回に分けて脂肪を注入する方法もあります。症例②のように、1回目の脂肪の定着や胸の状態を確認してから追加注入することで、段階的なバストアップを目指せます。無理に1回で大きくしようとせず、複数回の施術も視野に入れて計画することが大切です。
脂肪豊胸以外の方法も検討する
採取できる脂肪が極端に少ない場合や、大幅なサイズアップを希望する場合は、脂肪豊胸だけでは希望に応えられないこともあります。そのような場合には、シリコンバッグと脂肪注入を組み合わせたハイブリッド豊胸も選択肢となります。体型や希望するバストサイズに合わせて、適した施術方法を検討しましょう。
痩せ型の方も、自分に合った方法で理想のバストへ
脂肪豊胸は、もともとの体型によって選択できる方法や期待できるバストアップの程度が異なります。今回ご紹介した2つの症例からもわかるように、痩せ型だからといって、必ずしも脂肪豊胸を諦める必要はありません。特に、デコルテの骨感や胸元のボリューム不足に悩んでいる方にとっては、少しふっくらするだけでも、バストの印象が変わることがあります。
NEXUSクリニックでは、現在の体型やご希望を踏まえながら、適した施術方法を一緒に考えていきます。ご自身の体型で脂肪豊胸ができるか気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。
技術指導医 山崎 俊
形成外科医として18年、美容外科医として10年以上の豊富な経験を持ち、数多くの外科施術を手がけてきた実力派ドクター。日本形成外科学会専門医・指導医として、再建やマイクロサージャリーの分野にも精通しています。
フェイスリフト、目周りの切開手術、クマ取り、鼻手術、乳房手術など幅広い施術に対応し、形成外科で培った確かな技術と知識を美容医療に応用。常に安全性と確実性を重視した診療を行っています。
穏やかで丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くのお客様から厚い信頼を得ています。