SEARCH BY PROBLEM 脂性肌 でお悩みの方へ

皮脂の分泌量は、男性ホルモンやそれに似た黄体ホルモンの分泌量に比例します。これらのホルモンは成長期に増えやすいため、10代の思春期に皮脂分泌量が増え、ニキビに悩まされる方は少なくありません。また、思春期以降も、月経周期によって脂性肌になりやすい時期があります。これらが原因の場合は、ホルモンバランスの乱れが落ち着くと自然と皮脂分泌量も減っていくでしょう。

一方、睡眠不足や生活習慣の乱れ、過剰なストレスなどでもホルモンバランスは乱れます。脂性肌がなかなか改善せず、ひどい状態が続いている場合は、こうした慢性的なホルモンバランスの乱れが関係している可能性があるでしょう。

脂性肌は、余分な皮脂が多く分泌されている肌状態です。しかしながら、「皮脂＝取り除くべきもの」と考え、過剰にとりすぎてしまうと症状を悪化させる可能性があります。皮脂は本来、肌の水分蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を守る重要な働きをします。

そのため、誤った洗顔やクレンジングなどで皮脂をとりすぎてしまうと、肌を守ろうとしてより多くの皮脂を分泌するのです。脂性肌は、こうした悪循環によって引き起こされていることもあるため、脂性肌の原因を正しく見極める必要があります。

肌は乾燥すると、水分の蒸発を防ぐために皮脂分泌量を増やそうとします。そのため、一見べたつきやテカリのある脂性肌に見えても、肌の内側は乾燥している可能性は十分あるのです。

さらに脂性肌と思い込み、皮脂を取り除くケアを繰り返すとより一層肌の乾燥が進みます。また油分が多いからと、乳液やクリームなどを使わないスキンケアも、症状の悪化をまねく一因となりやすいでしょう。

皮脂分泌量は、ホルモンバランスに左右されます。そのため、ホルモンバランスを崩す生活習慣や食生活の乱れも、脂性肌の原因と考えられるでしょう。特に、甘い物や脂っこい物の食べすぎには注意が必要です。体質による個人差はあるものの、バターやラード、ショートニングなどの脂質を過剰摂取するような食事も皮脂分泌量の増加につながりやすいでしょう。

また、ビタミン不足が脂性肌の原因となっている可能性もあります。そのため、こうした生活習慣や食生活の乱れを整えると、脂性肌の改善へとつながることもあるでしょう。