
クォンタムRFは、皮下からRF(高周波)の熱エネルギーを届け、皮下組織の引き締めを目指す治療です。
クォンタムRFの効果だけでなく、どのような負担やリスクがあるのかまで理解しておくと、治療を検討するときの判断もしやすくなります。この記事では、クォンタムRFのデメリットや副作用、施術前に確認しておきたいポイントについてご紹介します。
クォンタムRFにはどんなデメリットがある?

クォンタムRFには、効果や仕組みとは別に、治療を受ける前に知っておきたい特徴があります。
HIFUなどと比べるとダウンタイムがある
クォンタムRFは、細いカニューレを皮下に挿入して行う低侵襲の治療です。皮膚の外側から照射するHIFUや高周波施術とは異なり、施術後に腫れや内出血、痛みなどが生じることがあります。
症状は時間とともに落ち着いていきますが、ほとんどダウンタイムのない手軽な治療を希望している方にとっては、この点が負担に感じられることもあります。
変化の現れ方には個人差がある
施術後、1〜2週間程度で引き締まりを感じることもありますが、そこが完成ではありません。施術後1〜3ヶ月かけて組織がなじみ、少しずつ変化が見えてくる治療です。また、どの程度の変化が得られるかも、もともとのたるみや脂肪量、皮膚の弾力などによって異なります。1回の施術で大きな変化を期待していると、思っていた仕上がりとの差を感じることもあります。
たるみが強い場合は、単独では限界がある
クォンタムRFは、皮下から熱を加えて組織の引き締めを目指す治療です。ただし、顔の脂肪量が少なく皮膚の余りが目立つ場合や、たるみが強く進んでいる場合には、クォンタムRFだけでは十分な変化が得られにくいこともあります。そのようなケースでは、フェイスリフトなど、余った皮膚そのものにアプローチする治療を検討することもあります。
クォンタムRFで起こりうる副作用・リスク

クォンタムRFは皮下にカニューレを挿入し、熱エネルギーを加える治療です。施術後には一時的な腫れや内出血がみられることがあるほか、頻度は低いものの注意が必要な合併症もあります。
腫れ・むくみ・内出血・痛みなど
一般的な副作用として、麻酔や治療の影響によって腫れやむくみ、赤み、内出血が出ることがあります。特に施術直後〜数日は腫れが目立ちやすく、その後は少しずつ落ち着いていきます。
当院のスタッフが実際に施術を受けた際には、腫れや内出血が比較的軽く経過したケースもありましたが、すべての方が同じ経過になるわけではありません。症状の程度や回復までの期間には個人差があります。
しびれや感覚の鈍さ、ひきつれを感じることも
施術後の経過では、つっぱるような感覚やひきつれ、しびれ、感覚の鈍さなどが生じることがあります。また、一時的に左右差が気になる場合もあります。こうした症状は時間とともになじんでいくことが多いものの、症状が強い場合や、なかなか改善しない場合は早めにクリニックへ相談すると安心です。
まれに熱傷・感染・血腫などが起こる可能性がある
頻度は高くありませんが、RFの熱による熱傷や感染、皮下に血液がたまる血腫などが起こる可能性があります。さらにまれではあるものの、血流障害や皮膚のダメージなど、より慎重な対応が必要になるケースもあります。施術後に痛みが急に強くなる、腫れが大きくなっていく、皮膚の色に明らかな変化がみられるといった場合は、そのまま様子を見ず、早めにクリニックへ連絡しましょう。
クォンタムRFを受ける前に確認しておきたいこと

クォンタムRFを検討するときは、効果やダウンタイムだけでなく、使用する機器の位置づけや自身の治療歴についても確認しておきたいところです。
クォンタムRFは国内未承認の医療機器を使用する治療
クォンタムRF(機器名:イグナイト)は、米国FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けていますが、日本国内では薬機法の承認を得ていない医療機器に該当します。
一方、日本国内では未承認の医療機器として使用されているため、自由診療となります。海外で使用実績があることと、日本国内で承認を受けていることは同じではありません。万が一予想外のことが起きた際に、国内で承認された医療機器に適用される「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となる点も理解しておくとよいでしょう。
どこまでの変化を目指せるか確認しておく
クォンタムRFでどの程度の変化を目指せるかは、たるみの程度や皮膚の状態によって異なります。施術前に「自分の場合はどこまで変化が見込めるのか」「クォンタムRFだけで対応できそうか」を確認しておくことで、治療後に思っていたより変化が少なかったと感じるような認識のズレも防ぎやすくなります。
状態によっては、ほかの施術を組み合わせた方が合うこともあります。あらかじめ治療のゴールを医師と確認しておくことが大切です。
過去の美容医療歴について伝える
糸リフトやヒアルロン酸注入など、過去に受けた美容医療がある場合は、施術時期や部位も含めて事前に伝えておきましょう。
クォンタムRFは皮下から熱を加える治療のため、入っている製剤や治療歴によっては、照射範囲や方法を調整することがあります。特にヒアルロン酸の仕上がりを気に入っている場合は、その状態をできるだけ保ちたいことも伝えておくと安心です。
持病や服用中の薬についても同様です。事前に共有しておくことで、思わぬトラブルを避けながら治療方法を検討しやすくなります。
クォンタムRFが適さない・受けられない場合も

クォンタムRFは、すべてのたるみや輪郭の悩みに適しているわけではありません。また、体調や既往歴によって施術を受けられないこともあります。
クォンタムRFが適応になりにくいケース
脂肪量が少なく、皮膚の余りが主体になっている場合や、たるみが強く進んでいる場合には、クォンタムRFだけでは十分な変化を目指しにくいことがあります。
たるみの程度や脂肪量・希望する変化によっては、HIFUや糸リフト・フェイスリフトなど他の選択肢が適していることもあります。クォンタムRFとHIFUとの違いについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
クォンタムRFとHIFUの違いとは?仕組み・効果・ダウンタイム・向いている人を比較
体調や既往歴によって施術が難しい場合
体調や既往歴によって施術を受けられない場合があります。たとえば、以下に当てはまる方は事前の確認が必要です。
- 妊娠中・授乳中の方
- 施術部位に感染症や炎症がある方
- ペースメーカーなどの医療機器を使用している方
- 重度の糖尿病や心疾患などで治療中の方
- ケロイド体質、またはケロイドの既往がある方
また、抗凝固薬など血液を固まりにくくする薬を服用している場合は、出血や内出血のリスクを考慮して施術の可否を判断します。過去の美容医療で強いアレルギー反応やトラブルがあった場合も、診察時にお伝えください。
クォンタムRFのデメリットを踏まえたクリニック・医師の選び方

クォンタムRFは、どこに・どの程度照射するかによって仕上がりや安全性が変わります。施術を受ける際は、医師の経験やクリニックの体制も確認しておきましょう。
顔の解剖や皮下治療の経験も確認する
顔には血管や神経など、さまざまな組織があります。クォンタムRFは皮下にカニューレを入れて行う治療なので、こうした構造を踏まえて施術してもらえるかも知っておきたいポイントです。脂肪吸引と組み合わせる場合は、脂肪量や皮膚の状態まで含めて治療を考えることになります。輪郭治療の経験があるかどうかも、クリニック選びの参考になります。
治療の限界まで説明してくれるか
クォンタムRFですべてのたるみに対応できるわけではありません。皮膚の余りが強い場合などは、ほかの治療の方が合うこともあります。
メリットだけでなく、「どこまで変化を目指せそうか」「別の治療を検討した方がよいか」など、自分に合った治療なのかを正直に説明してもらえると、施術後のイメージも持ちやすくなります。
術後も相談しやすい体制があるか
施術後には、腫れや内出血、しびれなどが出ることがあります。多くは時間とともに落ち着いていきますが、経過の中で気になる症状が出てくることもあります。そんなときにすぐ相談できるか、必要に応じて診察を受けられるかなど、術後のフォロー体制も確認しておくと安心です。
※NEXUSクリニックでは、施術後もLINEでスタッフへご相談いただけます。症状や経過を確認し、必要に応じて医師と連携しながら、来院が必要かどうかも含めてご案内しています。
クォンタムRFのよくある質問

クォンタムRFの傷跡は残りますか?
クォンタムRFでは、細いカニューレを挿入するために皮膚へ小さな入口をつくります。傷は5mm程度の比較的小さいものですが、施術直後は赤みやかさぶた、まれに色素沈着などが残ることがあります。
多くは時間とともに目立ちにくくなりますが、傷の治り方には個人差があります。ケロイドや肥厚性瘢痕の既往がある方は、施術前に医師へ伝えてください。
1回の施術で十分な効果が得られますか?
クォンタムRFは1回の施術でも変化を感じることがありますが、たるみの程度や皮膚の状態によっては、複数回の治療を検討することもあります。
また、1回でどこまで変化するかには個人差があり、希望する仕上がりによって必要な治療回数も変わります。不安が強い場合は、まずは1回の経過を見て、追加施術をするかどうかを判断すると良いでしょう。
ヒアルロン酸や糸リフトをしていても受けられますか?
施術できる場合もありますが、注入した部位や時期、使用した製剤・糸の種類などを確認する必要があります。
クォンタムRFは皮下へ熱を加える治療のため、過去の治療内容によっては照射範囲や方法を調整することがあります。特に現在のヒアルロン酸のボリュームや形を気に入っている場合は、その状態を残したいことも含めて診察時に伝えておきましょう。
デメリットも含めて、自分に合う治療か考えよう
クォンタムRFは、皮下から組織の引き締めを狙えるという特徴を持つ一方で、ダウンタイム・副作用リスク・適応の限界もあります。効果やメリットだけを見て決めるより、こうしたデメリットや治療の副作用を理解し、自分の状態や生活スタイルと照らし合わせることが、後悔しない治療選びにつながります。
医師 程 璐
日本・中国の医師免許を持つWライセンスドクター。
日本の医師免許取得後は、東京女子医科大学東医療センターにて皮膚科領域の専門的な研鑽を積み、その後、美容クリニックにて外科・皮膚科の両分野において多岐にわたる施術経験を重ねている。
現在は、クマ治療や小顔治療を中心としたアンチエイジング手術を多数執刀。患者様一人ひとりの「自分らしい美しさ」を引き出すことを大切に、「しっかり変化はあるが自然」をモットーとした治療を行う。オーダーメイドの治療プランを提案する丁寧なカウンセリングにも定評があり、多くの信頼を集めている。