
モフィウス8は毛穴やニキビ跡など「肌質改善の治療」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。確かにそういった悩みへの効果は期待できますが、マイクロニードルから真皮〜皮下組織へRFを直接届けられるという特性上、皮膚のゆるみやフェイスラインのもたつきにも用いられる治療です。
HIFUやボルニューマとは、熱の届け方やアプローチする層が異なります。この記事では、モフィウス8がたるみにどんな効果を持つのか、そしてたるみ治療の中でどんな位置づけにあるのかを整理します。
モフィウス8バーストはたるみにどんな効果が期待できる?

皮膚のゆるみを引き締める
モフィウス8 バーストは、マイクロニードルから真皮〜皮下組織へRFの熱を届けることで、組織の収縮やコラーゲンの再構築を促します。肌を内側から引き締めることで、皮膚のゆるみやハリ不足への改善が期待できます。
施術1週間ほどで引き締まりを感じる方もいますが、その後さらにコラーゲンの再構築が進み、1〜3ヶ月ほどかけて徐々に変化が現れていきます。
フェイスラインのもたつきにアプローチする
バースト機能により、1回の穿刺で複数の深さへRFを照射できるため、真皮から皮下組織まで多層的に熱を加えることができます。また、皮膚のゆるみだけでなく、頬やフェイスラインのもたつき、顎下の引き締めなど、輪郭まわりのお悩みにもアプローチできることが特徴です。
毛穴・小じわなど肌質改善も同時に狙える
マイクロニードルによる創傷治癒反応とRFの熱刺激によって、コラーゲンやエラスチンの産生が促されます。たるみを引き締めながら、毛穴の開きや小じわ、肌のキメなど、肌質に関わるお悩みも同時にケアできる点は、モフィウス8バーストならではの特徴のひとつです。
そもそも顔のたるみはなぜ起こる?

複数の層の変化が重なって起こる
顔のたるみは、一つの原因だけで起こるものではありません。加齢によって皮膚(表皮と真皮)のハリや弾力が低下するほか、皮下脂肪の位置が下垂したり、顔を支える筋膜や骨など深い層にも変化が起こることで、少しずつたるみとして現れてきます。
「たるみ=皮膚が伸びた状態」と思われがちですが、実際には皮膚だけでなく、脂肪・筋膜・骨など、複数の層の変化が重なっています。
どの層のたるみが目立つかで選択する治療も変わる
皮膚そのもののゆるみが目立つのか、深い層の変化が影響しているのか、脂肪によるボリュームやもたつきが中心なのか。外見上の同じ「たるみ」でも、どの層の変化が大きいかによって、人それぞれ適した治療が異なります。
この違いを知っておくと、HIFU・ボルニューマ・モフィウス8がそれぞれどのようなたるみに向いているのかも、より分かりやすくなります。
モフィウス8バーストはたるみ治療の中でどんな位置づけ?

肌質治療とたるみ治療の両方にまたがる施術
たるみ治療の選択肢を並べると、HIFUやボルニューマのように皮膚の外側からエネルギーを届けるものと、モフィウス8のようにマイクロニードルを通じて皮膚の内側から直接RFを届けるものに分けられます。
モフィウス8は「肌質改善の治療」と「たるみ・タイトニング治療」の両方にまたがる位置にあります。同じマイクロニードルRFであるポテンツァより深い層までアプローチでき、たるみ・タイトニング寄りの設計が可能です。一方でHIFUやボルニューマと比べると、毛穴・肌質改善も同時に狙いやすい点が異なります。
HIFUやボルニューマとは熱の届け方が異なる
同じ「たるみ治療」という括りで比較されることが多い3つですが、それぞれ熱の届け方が異なります。「どれが優れているか」ではなく、たるみの原因と目的に合わせて選ぶことが重要です。より詳しく比較をしていきましょう。
HIFU:皮膚の外側から超音波を使用し、狙った深さへ集中して熱を届ける。
ボルニューマ:皮膚の外側から高周波(RF)を広い範囲へ届ける。
モフィウス8 バースト:マイクロニードルを通じて設定した複数の深さへ高周波(RF)を直接届ける。
モフィウス8バースト・HIFU・ボルニューマの違い比較
モフィウス8 バースト・HIFU・ボルニューマは、いずれもたるみにアプローチできる治療ですが、使うエネルギーや熱の届け方、得意とする悩みが異なります。まずは3つの違いを、表でわかりやすく比べてみましょう。
| ボルニューマ | モフィウス8 バースト | HIFU | |
| エネルギー | モノポーラRF | マイクロニードルRF | 高密度焦点式超音波 |
| 照射方法 | 皮膚表面から広く照射 | 針先から複数層へ内部から照射 | 皮膚表面から点状照射 |
| 主なアプローチ | 真皮〜皮下脂肪(広範囲) | 真皮〜皮下脂肪(多層) | カートリッジ次第(SMAS・皮下脂肪・真皮層が一般的) |
| 熱の入り方 | 広い範囲を加熱 | 多層へ直接・フラクショナルに加熱 | 狙った深さへ集中的に加熱 |
| 毛穴・肌質 | ハリ感が期待できる | ニードルRFのため、肌質改善も得意 | 補助的(ハイフシャワー) |
| 針の使用 | なし | あり | なし |
| ダウンタイム | 軽度 | 中等度 | 軽度 |
| 向いている方 | タイトニング | タイトニング+肌質改善 | 深部からの引き締め |
※痛み・ダウンタイム・効果の現れ方には個人差があります。
モフィウス8バーストとHIFUの違い
HIFUは、皮膚の表面から超音波を照射し、狙った深さに熱を集中させる治療です。機種やカートリッジによって照射できる深さが異なり、フェイスラインや顎下などを深部から引き締めたいときによく用いられます。
これに対してモフィウス8 バーストは、マイクロニードルを皮膚に刺入し、針先からRFを照射します。バースト機能によって複数の深さに熱を届けられるため、皮膚のゆるみだけでなく、ハリ不足や毛穴、小じわなどの肌質までまとめてケアできるのが特徴です。
モフィウス8バーストとボルニューマの違い
モフィウス8バーストとボルニューマは、どちらもRF(高周波)を使った治療ですが、熱の届け方が大きく異なります。
ボルニューマは、皮膚の表面にチップを当て、そこからモノポーラRFを広い範囲へ届けていく治療です。真皮から皮下組織をじんわりと加熱し、頬やフェイスラインなどを全体的に引き締めていきます。針を使わないため、ダウンタイムが比較的少ないのも特徴です。
一方、モフィウス8 バーストは、細いマイクロニードルを肌に刺入し、皮膚の中に入った針先からRFを照射します。表面から熱を加えるのではなく、狙った深さまで針を届けたうえで内側から加熱できるため、真皮から皮下組織まで多層的にアプローチできます。
結局どれを選ぶ?たるみのタイプ別に比較

皮膚のゆるみ+毛穴・小じわも気になる → モフィウス8 バースト
頬やフェイスラインのゆるみに加えて、毛穴・小じわ・ハリ不足なども気になる方には、モフィウス8 バーストがおすすめです。たるみを引き締めながら肌質にもアプローチできるため、輪郭も肌も一緒に整えたいという方に適しています。
フェイスラインを深部から引き締めたい → HIFU
フェイスラインや顎下などを、深い層からしっかり引き締めたい場合にはHIFUが適しています。皮膚表面へのダメージを抑えながら、設定した深さへ集中的に熱を届けられるため、輪郭のもたつきが気になる方にも選ばれています。
頬やフェイスラインを広くタイトニングしたい → ボルニューマ
頬や口横、フェイスラインなど、広い範囲のゆるみを引き締めたい場合にはボルニューマが適しています。皮膚表面からRFを広く届けて加熱するため、ダウンタイムを抑えながら全体をタイトニングしたい方にも取り入れやすい治療です。
モフィウス8バーストがおすすめな方
モフィウス8 バーストは、次のようなお悩みがある方におすすめです。
- 頬やフェイスラインのゆるみが気になる
- 肌のハリや弾力が低下してきた
- たるみと毛穴を一緒に改善したい
- 小じわや肌の凹凸も気になる
- フェイスラインを引き締めながら肌質も整えたい
たるみが大きく進んでいる場合や皮膚の余りが強い場合には、モフィウス8だけでは十分な変化を得にくいこともあります。その場合は、糸リフトやフェイスリフトなど、別の治療が適していることもあります。カウンセリングで状態を確認しながら治療方法を決めることが大切です。
モフィウス8バーストのよくある質問

モフィウス8バーストはリフトアップできますか?
モフィウス8 バーストは、糸リフトや手術のように組織を物理的に持ち上げる治療ではありません。RFの熱で皮膚〜皮下組織を引き締めることで、皮膚のゆるみやフェイスラインのもたつきをすっきり見せる効果が期待できます。そのため、「引き上げる」というよりも、内側からタイトニングして輪郭を整える治療と考えると分かりやすいでしょう。
HIFUとモフィウス8バーストはどちらがたるみに向いていますか?
どちらが合うかは、たるみの状態や何を優先したいかによって変わります。
フェイスラインを深い層から引き締めたい場合はHIFU、皮膚のゆるみや皮下脂肪のもたつきに加えてハリ不足や毛穴、小じわなどの肌質も一緒に整えたい場合はモフィウス8 バーストが向いています。
ボルニューマとモフィウス8バーストはどちらがいいですか?
たるみの引き締めを中心に、ダウンタイムをできるだけ抑えたい方にはボルニューマ、たるみと肌質改善を同時に行いたい方にはモフィウス8 バーストが向いています。どちらもRFを使った治療ですが、ボルニューマは皮膚表面から広く加熱し、モフィウス8は肌に刺した針先からRFを直接届けるという違いがあります。
モフィウス8バーストで顔の脂肪は減りますか?
マイクロニードルRFで内部から皮下脂肪へ直接加熱することで、脂肪層を含めた組織の収縮やタイトニングが起こり、フェイスラインや顎下のもたつき、ボリューム感の改善が期待できます。ただし、脂肪吸引のように脂肪そのものを取り除いたり、大きく減らしたりする治療ではありません。あくまでRFによる熱作用で組織を引き締め、輪郭を整えていく治療です。
たるみ治療に迷ったら、まずは今の状態を知ることから
たるみが気になって調べてみても、HIFUや高周波(RF)、糸リフトなど治療の種類が多く、「結局、自分には何が合うの?」と迷ってしまう方も多いと思います。モフィウス8 バーストは、たるみを引き締めながら毛穴や小じわ、ハリ不足などの肌質にもアプローチできる治療です。ただし、たるみの原因や程度によっては、HIFUやボルニューマ、糸リフトなど別の治療が合うこともあります。
NEXUSクリニックでは、皮膚科治療から外科治療まで、幅広いたるみ治療に対応しています。ひとつの機械や治療に当てはめるのではなく、今のお顔の状態や、どこをどのくらい変えたいのかといったご希望を大切にしながら診察しています。たるみ治療でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
医師 松元 美佳
愛知医科大学卒業後、総合内科診療を経て美容医療の分野へ。複数の美容クリニックで経験を重ねてきた。
ヒアルロン酸やボトックスを中心とした注入治療を専門とし、顔全体のバランスを見極めた設計を行う。アラガン社MDコードに基づく理論的アプローチを実践し、公式トレーナーとして医師指導も担う。解剖学に基づいた安全な手技と、0.1mm単位で注入量や角度を調整する精度で、違和感のない自然な仕上がりを得意とする。
カウンセリングでは、「どうなりたいか」という想いを軸に、その方にとって最適な治療方針をともに描いていく。